この方↓↓のおやぶんなりの悩みを、昔の恩人に打ち明けてご指導をあおいだおやぶん。

全回の日記の続きです。

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自前ドッグランは生憎の雨であちこち水たまりだらけ。
雨は止んではいるものの、まだいつ降ってもおかしくない。
ドッグランの入り口辺りに立って、しばしドッグランを眺めました。

「ええじゃろ。でも、北海道に行ったらもっと広いところを柵で囲おうと思うとるんよ」
「雨なんで、残念ですね」
「ちょっと、まぐろちゃん、放してみるかいね」
ええええ？！
どろどろですよ。
しかも、まぐろさんは近くにドッグランもないし、生まれてこの方、屋内以外でノーリードにしたことはないです。
いつもロングリードなんで。。。

「じゃあ、○○に新しいドッグランができとるけえ、今度そこに行ってみんちゃい」
あ、はい。
ちょっと、うちからは遠いですけど。。。

広い場所に、草ッパラ、まぐろさんの大好きな条件です。
一番テンションが上がる条件。
まぐろさんは、じわじわとドッグランの中心部へと。。。リードがいっぱいになったので、おやぶんが、「あ、ダメ！」って叱ると、じいさんが困ったって顔で。。。
「あんた、それじゃダメじゃわ。叱る時はちゃんと叱らんにゃいけんよ」
それから、じいさん、おもむろにまぐろさんに向き直り、
「ダメ！」
地獄からわき上がるような声で。。。

まぐろさん、飛び上がって、尻尾を巻き、頭を低くして、すごすごとじいさんの前へ。。。
ああ、おやぶんが足りなかったのはこれかもしれない。

「こんぐらいの声出さんにゃ、身体が大きいんじゃけ」
身体が大きいのは余計ですが、でも、解りました。
まぐろさんの態度を見れば一目瞭然です。
マジで。。。
そして、じいさん。ちょっと貸してとまぐろさんのリードをおやぶんから受け取り、そのままどろどろのドッグランの中で、リーダーウォークをはじめました。
「なんじゃ、ちゃんと顔見て歩けるじゃないの」
一応、それもやってみましたんで。。。

いや～。なんか覚えが悪いようで、この子。
「なに言いようるん。覚えが悪いのはあんたじゃ」
じいさんは、笑いながら、おやぶんに、リードを返しました。
すいません。
恐縮です。

「脱走ってどういう状況ね」
「一度はリードがキレたからで、一度は事務所です。家からも一回飛び出しましたけど、これはすぐに戻って来ました。事務所も、玄関口でうろうろしただけですぐに戻って来ました」
「そりゃ、あんたが悪いわ。リードはちゃんと点検せんにゃダメじゃ。会社いうのは、大きいんか？」
「いえ、小さいです。二階から一階に降りたんです」
「あははは、そりゃ、頭ええのお。どっちも、あんたが、ちゃんとみとったら、おこらんかったんじゃないんか」
はあ。。。それを言われると身もフタも。。。
「まあ、ええわ。どっちにしても、この子があんたのことをちゃんとみとったら、大丈夫じゃし、あんたもこの子のことをちゃんとみとったら大丈夫じゃわ」
じいさんは、家に帰りながら言いました。
「悪い事をしよったら、今みたいな叱りかたをせんにゃいけんで。まあ、信じてやりんさいや。まずは、そこからじゃけ」

それから、呼び戻しのやり直し方を口頭で教えてもらいました。
「おいで」とは言わないこと。
必要なら、新しいコマンドを作ること。
しばらくは、まぐろさんが足下から離れたら、声をかけるようにすること。
戻って来たら必ず誉めること。
運動を充分にさせること。

自分のやり方と、まぐろさんのことをちゃんと信じてあげること。
これからしばらくは、そんな心の葛藤を書いちゃう日記になるかもしれません。

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