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7.私メッセージを出した後

私メッセージを出す前に しっかり考えなければなりません。

「自分への具体的な影響は何だろう…」

「自分はどうして嫌だと感じたのだろう」と。



この辺は人は厄介ですね。

相手の言動から感じた「嫌」と言う気持ち。否定的な気持ち。

この原因をしっかり考えることなく

無意識レベルで、相手に返却していることがほとんどです。

特に子どもの場合はね、遠慮気兼ねなくやってしまいますね。



私自身は 一般講座を受けた後

会話のほとんどを私メッセージでする事を心がけた時期があります。

私メッセージには 「肯定の私メッセージ」と言うのもありまして、

相手に感謝を伝えたり よい気持ちを伝えたりするのにも使用されます。



とあるアメリカの知り合いの話なのですが

ご主人が ワークホリック気味かなぁ…と思われる状態になり

メンタルクリニックを受診。

そこのドクターから出た指導が

語尾に必ず感情を表す言葉をつけて1週間生活…と言う指導だったらしいのですが

これも 私メッセージですね。

で、結果は バッチリ!!

ご主人はみごとに 機械ダーから「人」に戻られたそうです。



と言うように 私メッセージは

すさんだ心に潤いを取り戻す…という効果ももっているようです。



そして、何より 自分への具体的な影響を考えるので

子どもとの線引きに、

子どもだけではなく 他者との線引きに

非常に役に立つものであること。

そして 自分自身の癖や我欲や価値観を発見するのにも

効果が高いものであることがわかります。



私メッセージ。

特に 非受容である私メッセージを出す時は

しっかりと、しっかりと 自分自身の本当の気持ちについて考えます。

これ、間違っちゃうと 頓珍漢な事になってしまいます。



例えば

「朝 子どもの学校の支度がゆっくりである。

 その行動を変えさせたい」

であるときに、

本当の気持ちは 遅刻していくと周りの親や先生から 

「親は何してるねん…って思われるのが嫌」

で、あるのに

それは言い辛いので

「お母さんが家を出るのが遅れると困るのよ」

なんて、違う私メッセージを出してしまったとしたら

「あ、ええよ。僕 ちゃんと鍵閉めていくから お母さん 先に家でて…」

と、本当の問題が何にも解決しないと言う事になってしまいます。



ところがですね、人って自分の本当の気持ちってわかり辛いんですよね。

講座をしていても、なかなか本当の気持ちまでたどり着けない受講生の方が

結構いらっしゃいます。



そんな時、私たちインストラクターが 

本当の気持ちにまでたどり着くお手伝いをするわけです。

何度か、本当の気持ちにまでたどり着くと、

後はご自身でできるようになられることが多いです。

これも訓練だなぁ…と つくづく思うわけですが(笑)



で、非受容の私メッセージを出すと言う事は

ある意味 相手に行動を変えて頂戴。考えて頂戴。と言っている事でもありますので

言われた方は いい気持ちがしない事が多いです。

なので、私メッセージを出した後は

しっかりと聞くことが大切になります。



何度も言いますが、聞くことは言葉だけではないですからね。

相手の態度も受け取ってくださいね。

声の調子も受け取ってくださいね。

で、今度は 相手の事を理解しようと

相手に興味を向けてくださいね。



するとね、案外、自分の非受容が 解消されてしまう事もあるのです。



あーなるほどね。

この子はこんな理由で この行動をしていたのね。

なるへそ…。

ってな具合にね。



しっかり聞いていて、それでも やっぱり非受容が治まらなかったら

聞き切った後に もう一度はじめと同じ私メッセージを出します。



で、また 聞いていく…という繰り返しになります。



ただ、欲求や価値観が対立しているときは

このやり方では 子どもは行動を変えてくれません。

それを理解するのも しっかりと聞くと言う事が欠かせない作業になってきます。


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