親業の効果(11)
11回にわたって私のつたない卒業研究を読んでくださってありがとうございました。本日で最後となります。口頭試問の時は教官にかなり突っ込まれました時間がなくて、最後は大急ぎで仕上げて不本意だらけのものです。ただ、「親業」ってこんな効果があるんだぁ…と少しでも参考にしていただけると嬉しいです。☆・゜・*:。. ・ .:☆・ 。.:゜・*:。. ,.。☆・゜・*:。. ・ .:☆第2節 訓練後の親の変化1・育児態度の変化「子どもも一人の人格」「意識はしていなかったが、子どもの感情に振り回されていたので、 一部になっていたのだと思う。」などから、母子分離ができたことを物語っている。また、「子どもに対して、任せておけることが増えた。」「子どもを置いて出かけられるようになった」など、子どもを信頼する様子も観察できた。これは先行研究の結果にもあった通りである。2・親自身の変化「一人で空回りしていたことがわかった。」「自分の事に使う時間や自分の事を考える時間が増えた。」「『育児』とは結局『育自』なんですよね」「受講してからは、子どもの行動の一つ一つが自分の成長の元になっています。」「自分が何をしたいのか、どう生きたいのか 考えるようになった。」など、親自身の内面的変化が多く観察できた。子育てを通じて成長しようとする親の意欲も感じられるようになった。3・現代の母親の苦悩予想していなかった結果も発見することができた。「世間の価値観に振り回されていた自分に気がついて、躾をするのがばからしくなった。」「親からそう教わってきました。でも 間違いだったことがわかりました。」「いいお母さんになろうと 頑張り過ぎていたような気がします。」本来、子育ては母性による母親の自然な欲求である。「しかし、○○ではならない」とマニュアル化された所謂「エスノメソッド」に近いような子育て論が世の中にはびこり、それに抑制され、子育てを楽しむことができず苦悩する母親像が解放されていく様子を観察することができた。この「母親の苦悩」と、これに伴う弊害の因果関係については、ぜひ、引き続き何らかの形で調査を続けていきたいと強く感じた。(ありがとうございました☆・゜ ‥……)