2005/06/15(水)01:17
やっぱり、なあ。
必要にせまられて、生意気にも家政婦を雇ったわけなのだが、やっぱりというか何というか、心配したとおり、これが問題多ありだったりする。彼女はアルバイトが決まったとたんに、コンドミニアムの雑用係の仕事を辞めてしまったらしい。アルバイトがあることを他の雑用係に妬まれて居づらくなったというのだが、何か話が違うような気がする。彼女だけアルバイトが無かったのではなかったのか。同居人のKが突っ込んで聞くと、コンドミニアムが契約している会社が変わって、雑用係もセキュリティも全員が入れ替わるのだとか言う。
いつまでたってもコンドミニアム職員が入れ替わった形跡はないのだが、人の良いKは、家政婦に終日来てもらうことにし、サラリーを月4千バーツに値上げしたらしい。仕事が無くなってかわいそうというのだが、それは彼女の勝手であって自分達には関係ない。終日とは言っても、自分もKも日中は部屋にいないわけで、彼女の仕事ぶりなど知ることはできないし、たいして広くもない部屋の掃除に、そう時間がかかるはずない。家政婦は昼間から部屋に来て、簡単に家事を済ませてエアコンで涼んでいたとしても、まったく不思議はない。
たまたまKが用事があって早く帰ったところ、家政婦がソファに寝そべって本を読んでいたのだという。彼女はそそくさと帰ってしまったらしい。セキュリティに聞いてみると、家政婦はどうやら毎日午後2時か3時に来て、4時には帰ってしまうらしい。どおりでトイレ掃除など滅多にされておらず、Kが自分で掃除していたのだという。やっぱりなあ。
つまりアルバイト収入があるので、面倒な雑用係の方は辞めてしまったということらしい。もちろん妬まれたという話や職員入れ替えの話はウソだ。出任せでKの同情を誘って賃上げに成功し、表面だけ取り繕ってサバイサバーイの生活だったというわけだ。そんなところだろうと思って何度かKに注意したのだが、彼女は家政婦を信じていて、そんなことをするはずが無いと気にも留めなかった。
実際、Kがブランド物の時計やダイヤの指輪をしまい忘れ、それが無くなったことがあった。気がつくと何度も探したはずの場所にあったりした。かなり怪しいと思っていた。そんな家政婦に自分達は4千バーツも払う気は無い。今月限りで辞めさせることにした。
家政婦や運転手などをしているタイ人なんて、大抵はそんなものだ。頑張って働いて認めてもらおう賃金を上げて貰おうなどという考えは毛頭無く、とにかく怠けてラクが出来れば良いらしい。そのためにウソをつくのは当然のこと。だからいつまでたっても貧乏なままで、もちろん本人の行いの結果なのだが、そうは決して考えない。安い給料で使う雇い主のほうが悪いということになるらしい。
例えればバンコクの道端に寝そべる野良犬と同じ、腹一杯の餌にありつければ、あとはゴロゴロと寝ているだけ。そう、自分達と同じ『人間』だなどと決して考えてはいけない。嘘つきで怠けものの彼らを、信じたり情けをかけると、必ず裏切られるのだ。