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タクシーを拾った。アパートからすぐの高速入り口。運転手に料金を渡す。高速を延々と走り、サトーン通りで下の道に下りた。チャルンクルン通りのソイの番号を探して、運転手は車を徐行させる。あまり広くない通りをしばらく走り、タクシーが止まった。目的のソイに着いたらしい。同居人Kの友人、Dちゃんの誕生日。彼女の日本人の夫も入れて四人でお祝いをする。ソイの入り口から灯りの点ったインド料理屋の看板が見える。どうやら目的の店らしい。
インド料理というのは良く判らない。カレーとサモサ、ナンを注文した。スーツ姿のタイ人マネージャが丁寧にメニューを説明してくれる。店の内装は凝ったものだ。それがインド風なのかはよく判らない。あまり辛くないカレー。ナンに載せて食べる。サモサは春巻きみたいな感じだ。カレーもナンも何種類かある。特に驚くほど美味しいわけではない。そういえば何年か前、仕事でインドに行ったことがある。あのとき何を食べていたか。こういう食い物ではなかったような気がする。そう、なぜかタイ風カレーと中華料理を食べていた。 店を出て、シーロム通りの方へ歩く。シーロムがチャルンクルンに突き当たるバンラック交差点、横断歩道を渡ってエントランスが妙に豪華絢爛な巨大ビルの前。ビルの内部は閑散とした感じだが、ドアボーイが恭しく大きなガラスのドアを開けてくれる。奥のエレベーターホールで多くの人が待っている。エレベータに乗ると階数ボタンが64階まである。大きなエレベーターではないのだが、立錐の余地もないほどの人が乗っている。最上階で扉が開く。にこやかに出迎えるスタッフ。そこはレストランとバーだった。 窓際の席。窓の外にバンコクの夜景が広がる。ガラスのドアの向こう側、屋外にもソファが置かれていて、ファランやタイ人のカップルが思い思いの姿で寛いでいる。出てみたが、あいにく空きが無い。冷房の効いた大きなバー。客はファランが多い。メニューを見ずにトム・コリンズと言ってみる。ボーイは普通に注文を受ける。甘口のトムジン。この店のスタッフは英語がすごく上手いことに気がついた。そのうえタイ人スタッフには付きもののいい加減さは微塵もない。ここがタイだということを忘れてしまいそうな雰囲気。 ボーイが呼びに来た。外のソファが空いたらしい。四人で移動する。大きなソファ。後ろにはバンコクの夜景が広がっている・・・地上64階、120mはあろうか。 地上ではまだ暑い時間、しかしここは夜風が涼しい。すぐ近くにサパーンタクシン駅、チャオプラヤの水面に光が映る。高速道路の車の流れ。遠くにラマ八世橋のライトアップ。見渡す限り、どこまでも続くオレンジの光。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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