今日も雨。とは言っても晴れたところで平日は雑記しかないのである。
　さて今回は私がビンディングを導入するまでのいきさつを得意の長々とした文章で綴ろう。初めからビンディングな諸兄には理解しがたく、またちっとも面白くもない話だけど。

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　車道から歩道に退避する際、ほんの5センチ程度の段差が越えられずに転倒!!私も妻も何度か経験している惨事である。
　BD-1のホイールは18吋。この小さなタイヤの弱点の一つは「段差に弱い」ところである。これはリム打ちとかそういった自転車全般の問題ではなく、その小ささ故に段差を容易に越えられないという構造的な問題を抱えているのである。
　Speed8はシュワルベのBigAppleという極太のコンフォートタイヤ且つ20吋というサイズのため、それ程危険な目には逢っていないが、BD-1は段差にほぼ直角に入らないと転倒の危険がかなり高まる。ちょっとふらついた際に段差に近づき、タイヤが段差に対して鋭角に進入した場合、高確率で倒れそうになる。走行中に車のプレッシャーを感じて歩道に退避しようにも、転倒を想像して躊躇してしまう事も多い。
　やむなく段差を越えるときは、重心を後ろに移動させ、前輪を浮かせてクリアを試みるが、後続する後輪が段差でスベって転倒することもある。

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　長いことBD-1に乗っているけど、とっさに足が出て危うく転倒直前で回避することは日常茶飯事で、そんな時思うのは「ビンディングだったら逝ってたかも・・・」である。
　そもそも反射神経がイイわけでもなく、黄昏はじめた中年が「効率的」とわかっていながらビンディングを導入しなかった要因がここにある。
　ロードに限らずMTBでもミニベロでもビンディングシューズのサイクリストは特に珍しくも無い。皆当たり前のように使っている。臆病風に吹かれ漂う私の如き黄昏人はもはや居ないのか?

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ロードに乗るようになってからも暫くは普通のスニーカーで乗り回していたものの、ミニベロに比べ走行時や段差越え時の安定性の高いことを考えるとやはりビンディングに食指が動く。
普通に考えれば巡航速度の向上は航続距離の延長につながるわけで、「もっと遠くまで走ってみたい」という欲求はロードバイクの購入によってある程度昇華されそうなものだ。
ところが私の場合はエンジンの性能、特に耐久性の欠如という根本的な問題点が顕在化してきた。
BD-1では主にポタリングといわれる形態で、40Kmから長くても50Kmくらいの距離を、平均18Km/H程のゆっくりしたペースで休憩しながら走っている。ところがロードバイクの場合、ある程度の速度は自然と出てしまうものだし、ロードバイクである以上、むやみにMTBなどに捲くられたくないという見栄もある。
また100Km 位は気軽に走ってみたい。そんな極普通の願望に、エンジンである私自身がブレーキとなってしまったのである。
事実、100Km超を走ると結構疲労するのである。もっと鍛えればいいのはわかっている。ただ、出来れば楽に実現させたいという気持ちも大いにある。私の場合、そんな思いが「立ちゴケ」の不安を越えたとき、ビンディングの導入へと心が動いた。

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　取り敢えず予備知識が必要。WEBであちこち徘徊する。
ビンディングシューズは大別してロード用とMTB用の2種があるらしい。シューズをペダルに固定するという目的は一にして、どうしてこうも形状の違いがあるのか?新たな疑問に立ち向かおうとした時「ロード用シューズは歩きづらい」という記述を発見するに至り調査意欲は瞬く間に、そして著しく減退したのであった。
　私はサイクリング中、自転車を降りてあちこち歩き回ることが多い。また性格的に「歩きにくいシューズ」は受け入れ難い。クランクを廻すという行為に最適化された道具であっても、やはり靴としての機能は断じて譲りたくない。そんな瑣末な理由でクリートが小さくシューズに埋め込まれる形態のMTB用SPDを選択することにした。
　実際両者には機能性や使用感で明確な住み分けがあるのかもしれないが、なに、MTB用のビンディングシューズでロードに乗ってはいけないという決まりがあるわけでもない。そういったわけでSPDシューズを購入すべく自転車屋へ向かうのであった。・・・

つづく(なんでもイイから早く買えよ>俺)