カテゴリ:自転車&アイテム
以前、BD-1の20インチ化をまじめに考えたことがあります。
多少重くなることや、折り畳みサイズが大きくなることを考慮しても、停車時にハンドルがぐるんと回ってひっくり返ったりしにくくなることや、ジャイロ効果によって走行時の安定性が増すこと、スピードを維持しやすくなること等のメリットは大きいと考えていました。 また、18インチと違ってホイールの選択肢が多く、TPOに合わせて使い分けられるというのも大きな魅力でした。 実際にはVブレーキのアームが20インチのリムに合わず、特殊なブレーキに交換しなければならないことが判り、未だ実行には至っていません。 このとき、20インチホイールやタイヤについては色々と物色しましたが、そのときになって初めてクリンチャー用タイヤにも複数の規格があって、夫々互換性が無いことを知りました。 それまでにもBD-1のタイヤを色々と履き替えては居ましたが、何も考えずに18インチであることだけ確認して買っては付け替えていました。 「固くてリムにはめにくい」などの特徴は夫々あっても「入らない」という問題は一切ありませんでした。これは下で触れますが、18インチのタイヤは規格の差がないことからくる恩恵でした。 今回、BD-1のタイヤをステルビオに戻すにあたって、この辺りをもう一度整理しておきたいと思います。 一般にタイヤにはクリンチャーとチューブラーがあります。これらはリムの形からして違っており、チューブラーはチューブを内蔵したタイヤそのものをリムセメントと言われる接着剤でリムに固定するタイプです。 一方、我々が一般に使っているタイヤはリムにチューブをセットして、その上からタイヤを被せて使うタイプで、タイヤの縁にあるビードと呼ばれる固い部分をリムの内側の溝に引っ掛けるようにして固定するクリンチャーと呼ばれるタイプです。 クリンチャーの何よりのメリットは、パンクしたらチューブを換えるだけという手軽さにあります。 さて、この一般的なクリンチャーですが、規格が2つあるわけです。そして相互に互換性が保証されない・・・というショウモナイ事になっています。 互換性なし、とはどういうことかといいますと、タイヤが対応するリムの直径が、「同じタイヤサイズ」であっても規格によって違うものがあると言うことです。 クリンチャーの規格にはWO(ワイヤードオン)とHE(フックドエッジ)の2種類が存在します。 ・WOは、英国・仏国の規格で、「20×1-1/8」のように分数表示されている。但し、フランス規格はミリ表示なので700-23Cなどの様に表記される。 ・HEは米国の規格で、「20×1.125」のように少数表示されている。 同じ20インチでも、上記の2種類ではリム径が違う(例えば20インチでもWO:406ミリ HE:451ミリ)ので、互換性がありません。現在WOを使っているのにHEのタイヤを同じ20インチだからと買ってきてしまうとユルユルで使えず、逆の場合だとキツくて入らないという悲惨なことになります。 ちなみに「24×1」など、整数のみの場合はWOです。HEなら「24×1.0」と表記されます。 ただ、タイヤによっては同じ表記でもリム径が違うものが存在したりしていて、もうこうなってしまうと「バガヤロ」状態です。 20インチのステルビオがまさにそれで「20×1-1/8」にリム径406と451の二つが存在します。まさに混乱の極みです。(下のリンクで確認してみてください) そんじゃ、どうすりゃいいんだ! と、いうわけで統一規格として ETRTO:The European Tyre and Rim Technical Organisation が定めたリムとタイヤの規格があります。 これはすべてのタイヤサイズをリム幅(ミリ)×リム径(ミリ)で表示しようと言うもので、タイヤやチューブを選ぶ上での目安になります。これでタイヤを替えたら入らなくなった、という悲劇が回避されます。 サイクルベースアサヒさんのサイトに、互換表が載ってますので、ご参照ください。 ⇒リンク:ETRTOサイズ表(サイクルベースアサヒ) これを見て判るとおり、同じタイヤだと思っていたら大きさが違うというものがたくさんあることが分かります。 特に20インチは乱立状態 ですから要注意です。 さて、私が注文した18インチのステルビオですが、18×1-1/8でリム径355ミリのものです。実は「18インチは355ミリしかない」と思っていたんですが、この表を見て今更ながら多いことを知りました。 あ、あれ?しかも同じ18×1-1/8が他にもある! リム径390ミリで、ぜんぜん違うし・・・・。更に表の出展がシュワルベっ て・・・・・。 もしかして、もしかするの?私、やっちゃいました??何かの間違いでは???? 届いてのお楽しみが又ひとつ増えました(苦笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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