カテゴリ:ピスト(完)
hawaiiさんには「後ろカゴピスト化」なんてそそのかしておきながら、Oyajiもミニベロピストには大いに興味があります。
以前、LOROのミニピストや・・・ BEATMOONのミニピストをご紹介しましたが、 実に興味深い自転車です。 ところで、固定ギアを考える上で最も気にしなければならないのが「クランクがまわり続ける」ということの弊害です。それはブレーキ云々とは別次元の問題を抱えています。 一般に自転車でカーブを走りぬけるときは車体を内側に倒すのですが、車輪の大きなロードでさえ急なカーブではクランクの回転を止めて内側の脚が上になるようにして路面とペダルの接触を避けるようにします。 これが固定ギアだとできません。 ですから急に曲がらなければならない場合、ピストの場合はペダルと路面が接触し、場合によってはそのまま転んでしまうこともあります。 ピストにとってはカーブも危険なのです。 これが小径車となるとBBが路面に近いため、更に深刻となります。つまり小回りの効く小径車なのに小回りが危険すぎる乗り物と化します。 700CのOyajiSpecialでも歩道と車道の数センチの段差にペダルが接触したことが何度かあります。 そんなときは「ガリガリ」じゃ済まなくて、一旦自転車が宙に浮きます。 いつものんびり流しているのでそれで済んでいますが、スピードを出していれば多分吹っ飛ばされていると思います。 そんなわけで、上で紹介している2台のミニピストのフレームをもう一度ご覧ください。 BBがかなり上になるようにフレームが作られていることがわかると思います。一般にミニベロはこのような傾向が強いのですが、ピスト用のフレームは特にそれが顕著です。 つまり普通のミニベロをピスト化するにはBB下がりをチェックして路面とのクリアランスを十分確保できるか見極めた上で、クランクを短いものに交換するなどの対応が必要になります。 昨今のピストブームで、普通の小径車を安易にピスト化する動きがありますが、これに関しては個人的に若干の危惧を感じているOyajiです。 煽っておきながら・・・・ですけど。すんませんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|