黄昏雑記

2011/01/22(土)10:01

妄想3~悟りの境地~

自転車&アイテム(308)

 ってわけで色々と妄想しちゃっているんですけど、改めて自転車選びの難しさを実感しています。  コンポについては比較的選択肢が少なく、ショップを数件まわれば殆どのグレードを試せるんですが、フレームはなかなかそうもいきません。  自転車の乗り味を左右する要因は殆どがフレームにあるわけですから、フレーム選びを誤ると取り返しがつかないですよね。  Oyajiはレース志向じゃないし、ヒルクライマーでも決してないですから平坦な道を長く快適に乗っていられたらいいわけなので、そこそこ一般的なフレームなら何でも良さそうな感じなのですが・・・。  Oyajiがこれまで乗ってきたアルミや鉄のフレームは素材の特性が乗り味に大きく反映されているようで、どの自転車に乗っても同じ素材であればそれほど違いを意識することは無かったのですが、カーボンフレームはそうじゃないってことが一昨年のサイクルモードあたりからジワジワと実感させられている事なのです。  カーボンと一口に言ってもその繊維の組み方や重ね方、部位の成型方法、構造などによって全く違う性質になるんですね。  それが素人のOyajiがちょっとの試乗で感じられるわけですから、これから長く付き合っていくであろうフレームを選ぶとなると、いきおい慎重になってしまうわけです。  加えてカーボンフレームのラインナップの多さと価格帯の広さが選択を更に困難にさせているんです。  高いものがいいのかというと実際はそうでもなく、何台か試乗して最もしっくり来たのが一番安いフレームだったり、また別のショップで乗った似たような印象を受けたフレームが結構高かったりと、更には組まれたパーツ・ホイールの違いもあって、千差万別百花繚乱。  これに微妙なサイズ差があいまって、1本選べと言うほうがどうかしている・・・・という本末転倒なところに陥ってしまうのです。  いずれにしても全てのフレームを試乗することなんて無理な話しだし、そもそも試乗車として提供されるフレームの種類も限られているわけで、「実際に乗ってみてから選ぶ」というのは理屈ではわかりますけど実は無理な話なわけです。  これだけ千差万別な乗り味なのに、試乗もしないで決めるなんてなかなか出来ることじゃないですよね。値段も値段だし。  雑誌のインプレッションの記事は参考にはなるけれど、これだけ個人の嗜好で左右される評価を客観的に表すことなんてできないでしょうから、あくまで参考程度にしかできませんよね。しかもプロの評価となると、素人には当てはまらないことの方が多いと思うのです。  評価軸に使われる、スタビリティとか剛性とかコーナーリング特性なんていうのも、プロの評価がどこまで当てに出来るのかというと、Oyaji個人に当てはめると「殆ど認識できないレベル」の差だったりします。  曰く「剛性が若干下がった分コンフォートさが前面に出た」とか言われても、実際に乗ってみて剛性感が低いと感じたことなんてありません。そもそもそんな乗り方を試乗でするわけじゃないですよね  で、そこまで考えると結論が見えてくるんです。  素人的には実際に100Kmとか200Kmとか乗ってみて、体の疲れとかで感じることだと思うし、それには「慣れ」とか「ホイールの違い」なんかも大きく影響するんでしょうね。  じっくり乗り込んで、「慣れ」と「パーツの違い」を取り去ったその向こうに、フレーム本来の持つ特性が見えてくる、というか動かしがたい実感として残るのでしょう。  そう考えると、買う前にアレコレ悩んでみても無駄なことで、ちょっとした試乗でのフィーリングで決めてしまうのも博打なわけです。  だったらそんな無為な時間を過ごして買い時を逸してしまうより、好みの色とかデザインで、予算の範囲に収まるフレームをサックリ買って、自分の身体をフレームに慣らしてしまうほうがよっぽど合理的で賢い買い方だと思うのです。 ・ド素人は見た目と値段で選ぶ。  これが一番でしょうね。  プロはデザインで自転車を選べません。スポンサーから供給される自転車で走るしか無いですよね。オフ時は別ですけど。そして体がフレームを選んでしまう。完成したレーサーですから許容範囲は極めて狭い(素人に比べて、ですけど)んでしょうね。インプレ記事にあるようなコンポもホイールも違う自転車に乗りながらフレームの特性を掴めるというのはそれだけ身体が敏感な違いを感知するというわけで、きっとそれは「快」「不快」につながっていくんだと思われます。  それに比べて我々ド素人(っていうかOyaji)は自由度が圧倒的に高い。  身体が特化しちゃってるわけじゃないから、微妙な違いなんてわかりゃしない。それをプロに対する圧倒的な優位性だと悟ったとき、めくるめくバラ色のフレーム選びの境地に入れるわけです。  フレーム特性なんて、素人の自分にはカンケー無い。  こう思ってしまえば、あとはもう「楽しい妄想タイム」にどっぷり漬かれるわけです。 ・好みのカラー ・所有欲を満たせるブランド ・カッコイイデザイン  そう、部屋に飾って眺めて悦に入れるフレームを選んじゃえばいい。大丈夫、身体はフレームの特性を吸収してもあまりある「遊び」が残ってる。  でも、サイズだけは気をつけよう。乗れない自転車が出来上がっちゃうからね(笑)

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