mother-takagi今日の話

2004/02/05(木)01:05

缶詰 その1

私の産まれ育った家の近くに川がある。橋の上から網を投げて、鮎をとっているおじさんが居た。よく、鮎を貰った。今思うと、毎日鮎・・・って贅沢だ。鮎は塩焼きにすると美味しい。でも、甘露煮が大好き。母は、鮎の甘露煮を大量に作った。親戚に家に行くときに、持っていくととても喜ばれた。最近は、母もあまり作らなくなった。結婚して、鮎の甘露煮を食べる事が無くなった。スーパーで鮎を見ても、値段を見て「贅沢品だぁ~」と思ってしまう。そんな私の気持ちを知ってか知らずか、母が送ってくれたのは「鮎の甘露煮の缶詰」(木箱入り)そしてこの缶詰を思い出したのは・・・。あゆ缶あの、藤沢あゆみさんが缶詰になって本の原稿を書いていらっしゃるという話しを、日記で読んでからこの缶詰が頭の中で巡り巡っていた。そもそもこの鮎の甘露煮の缶詰。山口県の岩国市の錦帯橋近辺で売られているらしい。錦帯橋という橋は、ゆるやかな五連のアーチを描く木造の橋でとても美しい橋です。ゆるやかなアーチ部分は、ゆるやかで有るのか無いのかわからないくらいの階段になっていて、歩くと時間もゆっくり流れていくようです。錦帯橋の桜は、とても見事。桜と橋を見ていると、今自分が生きている時代を錯覚してしまいそうです。夏には鵜飼い。鵜飼いをここで初めて見ました。そして、頭上から火の粉が落ちてくる花火大会。花火が頭の真上でドーーンと音を立て、自分の身体に響く音、山に音がぶつかる感じは、花火を見るというより誰かにしがみつきたくなります。そんな事を思い出しながら、鮎の甘露煮の缶詰。世の中にはいろいろなモノがあるものだと驚いた。って、こんなのどこにでもあるのかなぁ???

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