2007/01/11(木)20:44
『傘がない 』 井上陽水
ここの所、フォーク・ソングを取り上げておりませんでしたので、以前取り上げさせて頂いた事があるのですが、井上陽水さんの『傘がない』を今日の2曲目として取り上げたいと思います。^^
『都会では自殺する若者が増えている♪』
この楽曲は1972(昭和47)年5月1日に発売された井上陽水さんの再デビューファースト・アルバム『断絶』に収録された楽曲で1972(昭和47)年7月1日に発売されたシングルにはこの歌とB面に収録された『感謝知らずの女』がシングル・カットされたようです
井上陽水 さんは1969(昭和44)年 9月1日に『アンドレ・カンドレ』の芸名でデビューされ、3枚のシングルを出されますが全然売れなくて、1970(昭和45)年10月に発売された3枚目のシングル『花にさえ、鳥にさえ』を最後に『アンドレ・カンドレ』としての活動を止められたようです。
『テレビでは我が国の将来の問題を♪』
この楽曲の内容は新聞には都会で増える若者の自殺を取り上げたり、テレビでは我が国の将来の問題を討論しているけれども、自分自身にとってはそんな事よりも今降る雨の中を彼女の所に出掛ける為の傘がないと歌われているようです。
多くの方にとられて、新聞に書いてある若者の自殺の増加やテレビで語られる我が国の将来の問題よりは、現実に自分自身が直面している問題の方が切実な訳であって、けれども、それらの事柄を気にしていない訳ではないと言う心理が表されれいるように思われます。
『雨に濡れて行かなくちゃ 傘がない♪』
最近では自殺する小学生が増え、親が子を、子が親を、兄が妹を殺す酷い時代になった訳ですが、自分自身何が出来る訳でもなく、ただただ日々の生活に追われ、この国の行く先を憂うだけで何も出来ていない訳で、この歌を聴くたび陽水さんもそんな気持ちだったのだろうかと思ったりします。
井上陽水さんの『傘がない』はこちらから少しだけですが試聴が出来ます。