お山の猫日記

2008/03/30(日)10:54

上野の一日

日々(192)

友達に誘われ、上野の旧岩崎邸庭園で毎週土曜行われるミニコンサートへ。 今日はヴァイオリンの日 押鐘美名子(vn) 中村麻里(pf)    エルガー:愛のあいさつ  クライスラー:美しきロスマリン  フォーレ:子守歌  ベートーベン:スプリングソナタ 第1楽章  クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ お花見真っ盛りの日だけあって、床に座る人や立ち見の人まで。いつもはこんなではないとのことなので、演奏者もさぞびっくりだっただろう。 小品のならぶ中、初めて聞いたクライスラーの「プニャーニ…」、無茶苦茶カッコイイ曲で、最初の数小節から以降は「あぁ、石田氏のヴァイオリンで聴きたい」と思い続ける。 ちょいバロック風の、ヘンデル=ハルヴォルセンの「パッサカリア」を思わせるような、なんとも渋く、心に響く曲だった。 この演奏会、毎週土曜1時と3時の2回催されているそうだ。入園料の400円で聴ける。ちなみに4月5日はソプラノ、12日は声楽・フルート・ピアノ、19日はサックス四重奏、26日はヴァイオリンとハープ。 友達は近くに住んでいるので、お散歩がてらの常連さん。貴重な建築文化財でもある岩崎邸。ゴージャスでアンティークなお屋敷の中で聴く音楽、お休みの午後になかなかぴったりだ。 実際、岩崎ファミリーが暮らしていた頃も、こんなちいさな演奏会ちょくちょく優雅にやってたんだろうな~。 クリーム色の洋館・芝生のお庭の広いこと!   演奏会の後、お屋敷を見学して、和室エリアにしつらえられた喫茶コーナーでお茶。 たぶん建物の保護のためだと思うけれど、照明がやけに薄暗くて、なんだか犬神家の一族とかの雰囲気(笑)の座敷だった。二間繋がりの座敷の右左に長テープルが並べてあって、お客さんは壁を背にして並んで座るようになっていて、まさに一族が法事とかなんかで集まってるようなんだもん。 【おっ…!】 【猫みーっけ!】 考えてみると、こんな桜の盛りの時期に上野に来たのも初めてなら、上野公園一帯を歩いたのも初めて。いつも公園口から出て、右方面の文化会館や秦楽堂、都美術館とかへ直行だったから。今日は、日ごろからこのあたりを我が家の庭のように親しんでる友達のおかげで、くねくねくまなく歩き回れた。 これは、オオシマザクラ。花と一緒に葉っぱが出るのが特徴だそう(旧岩崎邸の司会のおばちゃんから教えてもらった)。清楚な感じで美しい。 都鳥? それにしても、あれだけの人が集まるだけあって、確かに上野の桜も見事だなあ。ついにパーフェクトに満開というタイミング。朝、誘ってもらって、それで出かけてきたのだけれど、音楽だけじゃなくお花も楽しめたし、すごくよかった。ありがと~。

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