床拭きをして思ったこと
私が苦手な家事(家事全般苦手というより嫌い)のひとつが掃除。 結婚して4年たってずいぶんとマシにはなったけど、まだまだきれいとは言えるレベルではない。 子どもが床にジュースをこぼしていたのを知らなくて、ベタベタとした感触に気付いたので、仕方なく床拭きをすることにした。 もくもくと床を拭いていると、仕事で訪ねたことのある農家さんの家々が思い浮かんだ。 「そういえば、片付いていない家なんてなかったな…」 何軒かは片付いていない家もあったのかもしれないけど、圧倒的に片付いた家の方が多かった。 朝は夜明け前から夜遅くまで、畑を耕したり、手入れをしたり、収穫、荷造り、出荷と特に農繁期には睡眠時間を削って働く農家の方々。 そのなかでも、お母さんたち(奥さん)はそれプラス家事や育児をこなす。 そんなお母さんたちは農業という仕事の合間にご飯の支度をして、掃除したり、子どもの面倒を見たり、たくさんの仕事をこなしている。 それなのに部屋は見事に片付いている。家が散らかるほど家にいないのかもしれないけど、こっちが不快になるような汚さはなかった。 その中でも特にきれいな農家さんの家に、初めて常務と訪問した時のこと。とっても広いお屋敷(こう表現してもおかしくないくらい広い)は玄関から廊下、客間までとてもきれいだった。神棚には畑から初めて収穫したキャベツが飾られていた。 上司はしばらくしてトイレを借りて帰ってきた。 そして帰りの車の中。上司が「トイレと玄関がきれいだった。トイレと玄関のきれいな家はいい家だ」と教えてくれた。 トイレだけでなく、やっぱりそういった人たちの野菜は愛情を込めて作られ、おいしいものが多かったし、評価も高かった。 過去を振り返ったところで現実に戻ってきました。 ハイ、我が家汚いです。 私、専業主婦です。 猛烈に恥ずかしくなりました。 汚れた床を見ながら、楽しかった仕事のことを思い出しながら、床拭きに励むのでした