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カテゴリ:日々の暮らしで思ったこと・気づいたこと
先日、これから日本へ転勤あるいは旅行で行く人達へのアドバイスが色々と書かれたパンフレットを手に入れる事が出来た。
このパンフレットは2冊組みになっていて、一方は「習慣と作法」に関して、そしてもう一方は「食べ物や食事マナー」に関する事が綴られてあったのだが、「外国から見た日本」を垣間見たような気がすると同時に、なかなか興味深く読めた。 例えば、お好み焼きにJapanese-style pancake or pizza(日本版パンケーキ、若しくは日本版ピザ)と、日本文化に馴染みが無い方でもイメージが掴みやすいように解説してあったり、食べる前には「いただきます」、食後は「ごちそうさまでした」、そしてグラスを交わす時には「かんぱい」と言う文化があるなど、初歩的な習慣も書かれているといった具合だ。 日本で生まれ育った者なら骨にまで染み付いているような日本の習慣・マナーも、こうして英文で書かれるとなかなか新鮮に感じるのだが、ここに少し書き出してみたいと思う。 # It’s impolite to eat or drink something while walking down the street. 『歩きながら飲み食いするのは無作法です。』 アメリカに来たばかりの頃は、外でバーガーにかぶりついている人やボトルに入った飲み物をラッパ飲みしている人、そして、チップスを頬張りながら歩いている人を見ては行儀が悪いと思ったものだが、アメリカに慣れてくるうちに私もマイ・ボトルに水を入れて歩きながら飲んでも平気になってしまったものだ。 また、歩きながらという訳ではないのだが、スーパーのレジなどで働いている方達がお客さんを目の前にして飲み物を飲んだりする事もアメリカでは良く見られたりする。 きちんとExcuse me.(エクスキューズ ミー:ちょっと失礼します)とわざわざ断ってから飲む方も居るし、私自身はもう見慣れてしまったのだが、今では「働いている人だからこそ、水分は必要なのよ」と素直に思えるのである。 (道を歩きながら携帯電話で話す時代の今、歩きながら飲み食いするのは行儀が悪いという観念は日本でももう無くなりつつあると聞いたりするが、実際はどうだろうか、、、。) # Don’t put soy sauce on your rice---it isn’t meant for that. 『醤油をご飯にかけて食べたりしないこと。醤油はご飯にかけるものではありません。』 こちらの人は醤油を一種のRice seasoning(ライスシーズニング)、つまりご飯にふりかけをかける感覚で使ったりするが、お米が主食の日本でもご飯に醤油をかけているものだと思っている人は私の周りに結構な割合で居たりする。 # Don’t put sugar or cream in Japanese tea. 『日本のお茶には砂糖やクリームの使用は避けて下さい。』 例のパンフレットには番茶や煎茶、玉露の説明まで載っていたのだが、私の夫はこれらのお茶に砂糖を入れないと飲めなかったりするのだ。 殆ど紅茶と同じ感覚なのだが、アメリカには砂糖入りティーというのは当たり前で砂糖が入った緑茶なんていうのも良く見かけたりする。 # If you must use a toothpick, at least cover your mouth with your other hand. 『爪楊枝をどうしても使う必要があるのなら、せめて手で口を覆いながら使う事。』 日本人は良く口を手で覆うが何故か?と良く聞かれたりするのだが、この爪楊枝の件はその1つであろう。 もう一方のパンフレットのページをめくってみると、『多くの日本人、特に日本人女性は、笑う時にも手で口を覆う』という事も記されており、日本では公衆で大きく口を開ける事はみっともない事と見なされているとの説明が加えられていた。 私も昔は手で口を覆いながら笑っていたのだが、夫は『口臭が気になるから手で口を押さえるのかな。』やら『歯並びが気になるからかもしれない。』などと色々考えていたという、、、。(失礼な!) 気がつけば、アメリカに来てからというもの、私はいつでも何処でも大きく口を開けての「がはは笑い」が多くなったような気がする。(^^;) # Be aware that in Japan it’s normal to make slurping sounds when you’re eating noodles. 『日本では、麺類を食べる時に大きな音を立ててすするのは当たり前とされている。』 美味しい麺だと思わずズルズルッ!とすすって食べたくなるのだが、他の国では無作法とされているので注意が必要である。 夫は『スパゲッティーもすすらないといけないのか?洋服がソースで汚れてしまって大変だ。』と言っていたのだが、とりあえずアメリカで余り見かけない類の麺類、つまりそばやラーメン類ならすすっても大丈夫と答えておいた。(それがいい答えなのかは分からないが、、、。) そんな彼は一度、ラーメンをすすって食べないといけないと気張りすぎて、窒息するんじゃないかと思うくらいの勢いですすり、すする事に専念しすぎたが為に折角の美味しいラーメンの味すら覚えていないという経験の持ち主だったりする、、、。 すすりながら食べるという技は、日本人にとっては当たり前でも外国人にとっては難しい事なのかもしれないと改めて思う。 最後に、音関係でもう1つ付け加えておくが、、、、。 # In Japan, it’s good to make loud gulping noises when drinking. Expect to hear lots of it in ads. 『日本では、飲む時にゴクリゴクリと大きな音を出しても差し支えない。(飲み物の)宣伝ではその音が良く聞かれる。』 あくまでも宣伝においての話という事を前提に書かれていたのだが、確かにビールの宣伝なんかで、『ゴクリ、ゴクリ、ゴクリ、ゴクリ、、、ア~!(爽快の「ア~!」)』というパターンが良く見られたような気がする。 実際にはあそこまで「飲む音」は聞こえないと思うのだが、私の夫も日本滞在時に、ゴクリゴクリとやけに聞こえてくる宣伝が気になってしょうがないと言っていた者の1人である。 こうして見ると、ちょっとした感覚の違いなんてものはゴロゴロあるもので、私も気付かないうちにアメリカに随分慣れてしまったものだな~としみじみ思ったものだが、日本に帰る時には調整しなおさなくちゃ!と身が引き締まる思いだ。 続きはまたの機会にでも書きたいと思う、、、。 参考文献: *Let's eat....and other good to know stuff. *Okinawa customes & courtesies.
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