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テーマ:好みのタイプ(85)
カテゴリ:ほどよく
それは、彼女の凋落から始まった。
いや、凋落とはあまりに失礼だろう。 だって、彼女は結婚したのだから。 押尾学さんと。 彼女とは矢田亜希子さんのことである。 なにが、始まったのかって? 僕が女性から「芸能人でいうと、タイプって誰ですか?」って聞かれた時の返事だ。 このとき、僕は本音というか、マニアックすぎる人を言わないようにしている。 いきなり、藤井美菜さんとか言うと、説明が難しい。 ほしのあきさんというのはこっぱずかしい。 深田恭子さんや、あややは女性受けがするか、危険だ。 「えー」という返事とともに、その会話がそこで終わってしまうかもしれない。 いわば、地雷。 酒井若菜さんもビミョゥな気がする。 矢田亜希子さんは無敵の安全パイだった。 女性は引かないし、納得するし、なにより僕は結構好きでもあったのだ。 しかし、今や彼女は安全パイとは言えない。 信管が残っているかもしれない、住宅地の不発弾くらいの危険性はある。 そこで、誰が、安全パイなのだろうか。 しばらく、僕は長澤まさみさんと、綾瀬はるかさんを試してみた。 当初はよかったのだが、彼女たちが人気が出るに従って、やっかみとも言える同性の反発が起こった。 なによ、清純ぶってとか、そんな風な言われ方。 でも、人気が出ていない女性を言っても、結局は説明が難しいのだ。 それから、いくつかの曲折を経て、僕は安全パイを見つけたような気がする。 まず、小西真奈美さん。 小西さんは正当派は美人ではなく、どちらかというとエッジの効いた美人さんだ。 にもかかわらず、女性からの反発は少ない。 個性的だけど、森のリスみたいなちいさくて、かわいらしい口もと。 カッコイイけど、さりげない彼女だからなしえることなのかもしれない。 それに、しっかりとした女優さんであることと、スタイルもベーシックでまとめているのがよいのかもしれない。 そして、井上真央さん。 彼女は役柄が大きいのかもしれない。 キップがよくって、同情を嫌う、パワフルな女性が今までの彼女の役だ。 だから、女性の支持があるのだろう。 「好みの女性は?」 誰かが、そう聞くと、僕は彼女たちの格好とか、持ち物を眺める。 きらびやかな鞄、たとえばサマンサタバサとか、だったら、井上真央さんと答えておく。 井上真央さんがきらびやかな格好をしているわけではないけれども、彼女はやっぱり若いから。 また、サザビーとか、アニエスとか、そうだなぁ、そんな感じの女性だったら、小西真奈美さんを答えておく。 きっと、納得してもらうだろうから。 え? ヴィトンとか、シャネルとかが持ち物の人だったら。 うん。 ちょっと、僕はついて行けないかもしれないな(苦笑) とはいえ、そんな罪のない話を準備しながら、いつか、隣には僕にぴったりとそぐった素晴らしい女性が座って欲しいものである。 およよ。 ※もっと、「なんだかなー」なら『目次・◎好みのタイプ』まで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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