2008/12/07(日)20:14
ジェフ千葉にあったのもの
このニュースを聞き、涙が出そうになった。
僕はこのチームの不安でも、千葉県民でもなんでもないのに。
きっと、そこには漫画でもありえないような展開があったからだろう。
「千葉「夢です」11分で4発逆転残留/J1」
開幕当初、彼らは11試合勝つことができなかった。
0勝2分9敗。
この時点で残留はかなり厳しいといわれていた。
そして、クゼ監督は解任され、ミラー監督が就任した。
テクニカルな点で言えば、まとまったチームで、プレッシングサッカーの
軸が戻ってきた。
それから、最終節までは9勝6分7敗である。
十分な勝ち越しである。
きっと、監督が変わったことが大きいのだろう。
やっぱり。
ただ、最終節直前で、連敗をしてしまっている。
この連敗で、一時期は安全圏に近づいていたジェフは
再び自動降格圏に入ってしまっていた。
もうだめだろうなって、思った。
それでも、僕はこのチームは残って欲しい気持ちが強かった。
それは、一度も2部に落ちたことがないという理由ではない。
最終節直前の第33節の清水エスパルス戦が僕の心に迫ったからだ。
僕はこの試合をダイジェストでしかみていない。
でも、なにかすごく伝わってきた。
前半からチャンスを多く作り、しかし、エスパルスの巧みな試合運びと
オウンゴールでリードを2点許したままだった。
しかし、ジェフはあきらめてはいなかった。
後半40分に巻選手が点を入れた。
3-2でジェフは結果的に33節でエスパルスに敗れた。
でも、その後半の最後まであきらめない姿勢の魂が僕には伝わった。
絶望的な状況かもしれない。
しかし、それでも、可能性がた絶たれるまで、変わりなく、
いやもっと多く走り、接触プレーも恐れず、走っている。
誰しもがやらなければならないことだが、誰しもができることではないことを
チームでやっていた。
そして、ジェフは最終節である34節のFC東京戦を迎えた。
もう、この結果について多くを語る必要はあるまい。
後半20分まで、FC東京に2-0で敗れていた、チームが後半45分を過ぎ
試合終了のホイッスルがなった瞬間には2-4で勝っていたのだ。
偶然かもしれない。
相手がモチベーションをあげる必要のないFC東京だったからかもしれない。
同じく降格争いをしているヴェルディは攻撃力満点で、優勝争いをしている
フロンターレだったからだし、ジュビロの相手も同じ降格圏だった
アルディージャだからだ。
それでも、僕は言いたい。
どんな状況でもあきらめない心があった。
そして、そのあきらめない心を実践できる力もあった。
その心は魂というべき、とても強いものだ。
それは最終節だけではない。
降格間違いないといわれた11節からずっとジェフが持ち続けていた
ものだった。
魂を持った彼らが、残ったことを僕はとても嬉しく思う。
単なるファンとしてではなくて、同じ魂を持ちたいと
願っている人間として。
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