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読んだ本で、紹介していないものがわりとあったので、いくつか書いておく。
何回かに分けて書きますが、基本的には「オレの読書感想文」にすべて掲載します。 まずは、新堂冬樹著「カリスマ」。 文体が恐ろしいほど癖があり、オレはもう何度も投げ出しそうになったが、ストーリーがおもしろくついつい読んでしまった。新興宗教の教祖の話なんだけど、すさまじく極端に設定されたキャラクターが数多く出てきて、全員がでたらめをしまくります。もう本当にいやになるんだけど、読んじゃうなんだよねー、くそう。 さて、カリスマといえば、佐野眞一著「カリスマ」。 これは、ダイエーの創業者である中内功氏の人生を追ったノンフィクション。ダイエーがどう生み出され、一気に拡大し、そしてだめになっていくのかが丁寧に記述されています。中内さんのすさまじいまでのバイタリティを感じることができます。いまや丸紅の子会社となってしまったダイエーですが、一時代を築くまでのおそるべき勢いはやはり中内さんのカリスマ性によるものが大きかったとつくづく思う。 僕も中内さんをダイエーで見かけたことがあります。おそらく6年前くらいだと思うけど、ダイエーホークスが優勝したときに、近所のダイエーで優勝セールを実施して、その様子を視察しにきてた。おもしろいので見てたら、中内さんの前30メートルくらいに先乗りのスタッフがいて、インカムをつかい 「ただいま野菜売り場を通過中。右折するかも。ああ、ここ音楽かかってないぞ!早く、早く!」 とか必死に報告していた。すげえな、と思ったが、同時に会社としてまずい状態だなあ、これはと思った。たしかにこのころにはもうダイエーはだめになっていて、この次の年に中内さんは引退するんだけど、なんかやっぱり引退の時期っていうのは本当に難しいもんだ。そしてカリスマというかワンマン経営の引き際、というのはとにかく難しい、と感じる。 さて、佐野眞一といえば「阿片王」。 この本はすごい。戦時中、阿片の利権を一手に握った「里見機関」について徹底的に調べつくした本。里見甫という戦争が生み出した怪物の存在を知ることが出来るだけでも読む価値があります。こんな日本人がいたのだな、と関心します。戦時、戦後というのはやっぱりスケールのでかい人が生まれますわ。 そして、同じ文脈でいくと、やはり佐野眞一が書いた戦中、戦後のあまりにもすごすぎた人正力松太郎を描いた「巨怪伝」があります。 正力、本当にすまじい生き様です読売グループをのっとり、発展させ、巨人軍を含めたプロ野球を作り、そして原発まで立ち上げる。恐ろしいまでの名誉欲にもとづく行動力でなしとげたという書き方をしているが、そうだったとしてもこの偉業は賞賛に値する。怪物の名がふさわしい。どうせならここまでいきたいと思わせる。 怪物ではないが、巨匠の本もおもしろかった。 岡本太郎著「今日の芸術」。 ん?なんだこれ。 いまは本がなくて、ダウンロードで読めるみたい。 これはおもしろかった。でも内容はよく覚えていない。おもしろかった、ということだけ覚えているなー。 さて、今日はこれぐらいで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月14日 19時15分28秒
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