おじん0523のヒロ散歩

2024/04/06(土)17:39

春めき桜と南足柄市の寺社史蹟巡りー7、珠明寺と上杉憲実一族の宝篋印塔群、南足柄市運動公園

近隣の市の歴史散策(53)

動物霊苑としても知られている珠明寺(しゅめいじ)の参拝を始める。 3月21日(木) 13:00 参道を上がり山門へ。 山門の石柱には左側に「山色清浄身」、右側に「○○○○〇」。 山色清浄身(さんしょくしょうじょうしん)の意味は、 この禅語は「山の姿そのものが 清浄な仏さまの心であること」を意味しますと。 境内入口の標柱に「伝 上杉憲実一族の宝篋印塔群(南足柄市重要文化財)」と。 珠明寺の歴史 珠明寺は、室町時代中期の武将・上杉憲実(のりざね)が、父・上杉房方(ふさかた)の供養のた めに建立しました。そのため寺の紋は上杉家と同じ「竹に飛び雀」です。寺伝には上杉安房守 憲基、その子安房憲実、その子右京亮憲忠の三人が開基となり、応永二(1395)年の創建とされ ています。 上杉憲実は当寺の建立にあたり、初代開祖として蘭室妙薫和尚を招いたとされています。蘭室 妙薫は京都の出自で、応永年間に円覚寺の第一一七世山主として活躍しています。その後、円 覚寺を追放される形で上杉憲実の援助の下、現在の班目下河原に当寺を建立し開山となりまし た。応永二七(1420)年、“暴れ川”と呼ばれる酒匂川の氾濫によって寺社一帯が流されてしまい ました。それ以降、当寺は水害のために移設を繰返しました。 江戸中期の享保一八(1733)年、現在の場所に移設され、今に至ります。 本尊は聖観世音菩薩像 本堂の扁額「紫金光」。 本堂前の境内に手水舎、鐘楼 (鐘は寶暦七年の鑄造)、四阿と並んで建てられていた。 手水舎の南側には稲荷神社であったか。 嵩上げされた鳥居、左側には石を彫り込んだ焼香台。 社の前に「○○宮」と。 南側の墓地から本堂を見る。 裏山の西側にも墓地が広がっていた。 西側の墓地の入口には ”水子地蔵尊” 。 本堂裏の高台に広がる墓地。 南東方面の国府津方向を望む。 左奥は小田急線の開成駅辺りであろうか。 酒匂川沿いに広がる足柄平野を見下ろせる絶景ポイントである。 同場所からカメラを北方向に振ると、東名高速道路が走る松田町方向。 河津桜が咲き終わった西平畑公園をズームアップ。 手前には酒匂川の堤。 墓地の一角に「月光山珠明寺歴代墓地」。 歴代住職の墓地に標柱があり「市指定文化財 伝上杉憲実一族の宝篋印塔群」と。 伝上杉憲実一族の宝篋印塔群(珠明寺墓地) 当寺の開祖と伝えられている蘭室妙薫は、京都の出自で応永年間に円覚寺の第一一七世山主と なり、活躍された。その後円覚寺を追放され、上杉憲実の援助で現在の班目下河原に当寺を建 立し開山となった。寺伝には上杉安房守憲基、その子安房守憲実、その子右京亮憲忠の三人が 開基となり、応永二年(1395)の創建とある。それ以後当寺は水害により移住を繰返した。 石塔は向かって左側から憲基、憲実、憲忠の三代の管領の墓と言われている。向かって左の塔 は相輪の一部が欠けてはいるが、その他の部分はよく整った立派な宝篋印塔である。中央と右 側の塔の相輪はなくなり、五輪塔の空・風輪の部分がのせられている。全体的な形からは室町 期頃の造立のものと思われる。    昭和六十三年十二月     南足柄市教育委員会 上杉憲実一族の宝篋印塔群 向かって左の塔は相輪の一部が欠けてはいるが、その他の部分はよく整った立派な宝篋印塔で ある。中央と右側の塔の相輪はなくなり、五輪塔の空・風輪の部分がのせられている。 北東方向の松田山を見る。 山頂の右側には ”チェックメイトカントリークラブのクラブハウス”。 麓を東名高速道路が走る。右側は ”大井松田インタ” 。 墓地を振り返り下山することに。 珠明寺は高台にあり絶景ポイントであるが、富士は後ろ側に。 本堂の右側に寺務所。 バリアフリー化された立派な寺務所である。 ペットの受付もしているのであろうか。前日に予約をして火葬もしてもらったと。 寺務所は ”唐破風(からはふ)” の建築。 唐破風とは、日本の城郭建築などにみられる頭部に丸みをつけて造形した破風の一種。唐と付 くが日本特有の建築技法である。 寺務所の扁額「順徳」。 境内の南側。左側には四阿があり休憩もできる。 四阿から境内を見る。 境内から坂を下り下の駐車場へ。上の駐車場へはここを上る。 境内を振り返る。 珠明寺を後にし、近くの「南足柄球場」へ。 13:25 南足柄市運動公園 所在地:神奈川県南足柄市怒田 1734 当公園は南足柄市が所有する運動公園で、株式会社アグサ (旧社名:足柄グリーンサービス) が 指定管理者として管理・運営を行っている。 南足柄市運動公園案内図 この日は生憎休みで駐車場も閉鎖されていた。 公園内には、ピクニックトリム広場・芝生広場・野球場・テニスコート・多目的広場等がある。 広い園内には、春めき桜、ソメイヨシノの他、しだれ桜や寒緋桜などたくさんの桜が植樹され、 梅林や秋にはリコリス(彼岸花)で赤く染まる斜面もあり1年中季節の花を楽しむことができる。 この施設は指定管理者である株式会社アグサが管理・運営を行なっています。 南足柄球場 両翼92m、センター120m、収容人数3,000人の本格的野球場で、磁気反転式スコアボードや 放送施設も整っている。 かつて ”県央中高年齢者野球愛好会” で何度か試合を行った。 この施設は平成18年(2006)4月1日より指定管理者である、株式会社アグサが管理・ 運営をしてまいります。 皆様と共に、今まで以上に魅力ある施設づくりに努力してまいります。 ご支援、ご協力よろしくお願い申し上げます。                               株式会社 アグサ 2020年よりベースボール・チャレンジ・リーグ (ルートインBCリーグ) に加入した神奈川フュ ーチャードリームスが公式戦を開催している。 13:30 南足柄球場 1997年7月に野球場が落成し、1999年4月に全面オープンした。2006年度から指定管理者制度 を導入している。毎年10月に南足柄市少年スポーツ大会の会場に使用するなど、市民の屋外ス ポーツ拠点として利用されている。                                       ー 続く ー

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