最近のＪＲの事故に対するマスコミの対応はどうかと思う。
もちろん事故を起こした運転士の過ちは責められるべきだとおもうけど・・。
人の命を自分の業績と天秤にかけ・・沢山の尊い命を奪ったのだから・・。

でも、最近のマスコミの報道姿勢は明らかに作為的なものを感じずにはいられない。ＪＲの事故さえ報道していれば視聴率が取れるとばかり・・特集を組んで色んな情報を流し・・遺族の悲しみの中に土足で踏み込むようなインタービュー・・・そっとしておいて欲しそうな人にまで・・話すのが義務だと言わんばかりのやり方だ・・。

遺族といえば・・運転士の遺族も・・・立派な遺族である・・。
もう既に死亡して退職金も労災保険金も本人が手に取ることは・・もう出来ない訳だから・・このお金は残された家族・・ある日いきなり生活の柱を失った運転士の遺族の生活保障金という事になる・・。

それをあんな事故を起こした運転士にお金を払うのか？・・みたいな報道がされる・・・。この国のマスコミに正義はあるのだろうか・・・？疑問である。
なんか視聴率しか目に入ってないような気がする・・。

先日、イラクでテロ組織に捕まった警備会社の社員に関する報道を見ても明らかだ・・彼の兄のインタビュー・・・記者会見での発言・・・「この事で政府の方針が変わることがないように・・・。」血を分けた弟がテロリストに捕まっているのにマスコミや世間に気を使って・・・こんな発言しか出来ないでいる・・・。「自己責任」・・・以前テロ集団に捕まった人の家族に浴びせかけられた・・・マスコミと一部の心無い人たちが放った言葉である。・・・世界中が驚いた・・・こんな国があるのか？・・・家族の安否を願って何が悪い・・・同じ時期にイラクで捕まった韓国人の家族が髪を振り乱し、涙ながらに「息子を助けて下さい。」と言う報道を見て・・・あまりの違いにこの国はどこへ行くのだろう？・・・と思った・・・。もしあの兄が「お願いです弟を助けて下さい。」って発言したら・・今頃どうなっていたのだろうか？・・どんな目にあっていたのだろうか？

どうか日本のマスコミの皆さんには・・人の命と業績を天秤にかけた運転士の行いを責める前に・・・人間らしい感情と視聴率を天秤にかけている自分達の姿に早く気付いて欲しいものだ・・。

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