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2012/04/22(日)10:48

「容疑者Xの献身」 東野圭吾

小説(215)

いまさらですが、ガリレオシリーズです。 実は、このシリーズを読むのは初めて。すごくおもしろくて、ドラマや映画も大人気というのは知っていましたが、なんとなく機会がないまま来てしまいました。興味のある本でも、こういうことってありますよね。 ところが、先日読んだ角田光代さんの「私たちには物語がある」の中に「容疑者Xの献身」が紹介されていたんです。なんだか角田光代さんが東野圭吾の推理を読んでるっていう光景が、意外な気がして・・・でも、彼女がおもしろいと言うのならぜったいにおもしろいのだろう!と読んでみました。 もう、もう、おもしろいの一言でしたよ!!今まで読まなくて、損しました。 出だしのときこそ、「ん?天才にしてはそんなことでいいの?」とか「いくら一流大学だからって、そんなに天才がごろごろいるわけないじゃない」とか、軽くつっこみながら読んだんですが、途中からはストーリーが気になって気になって、イッキ読み。 この話は、犯人は初めからわかっています。そんなのは別に珍しいことじゃないけど、刑事が犯人を追い詰めていくんじゃない、その犯罪をいかにして隠したかを解いていく話です。なんてことは、皆さんとっくにご存知でしょうけど、わたしはそこが何とも新鮮でした。 ただ、ちょっと物足りない点もありました。 主人公が片思いしている女性。靖子さんです。 彼女は、お弁当屋さんで働きながら女の子を育てているけなげな女性ですが、そこまで主人公に愛された魅力はなんだったんだろう。それが、本の中にはほとんど書かれていないんです。 どうも一目ぼれだったようですけど、ただそれだけでそこまで愛情を感じるというのは、ちょっと説得力に欠けるんじゃないでしょうか。 ぜひ映画も見てみたいと思い、you tubeでちょこっと予告編など見ました。 映画は、恋愛物として作られているようですね。雰囲気も、音楽も、あまあまです。 ちょっと違うんだけどな~という気がするんですけどね。わたしは。     

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