学力があぶない
ベストセラー「日本語練習帳」と数学教授の共著である。
対談形式の部分は、お互いの主張が不明瞭で読みにくかったのだが、「差別じゃなく区別」(11ページ)、「平等というのは政治的な権利が平等だということ。つまり社会的に平等に存在しているのだということであって、人間の一人ひとりの個性とか能力が同一だとか、均一だなどということはないのです」(141ページ)には賛成である。私は、能力別クラスは必要だと思うし、男女雇用機会均等法はおかしな法律だと考えている。
それにしても、本書を読むと、大学の講義は惨憺たる有様のようだ。日本の未来が悲観的になってくる。
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