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2009.10.05
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カテゴリ:書籍

プリズムの瞳

プリズムの瞳


 あなたたちとの思い出を、私は大切にします。

ロボット短編SF集だ。本書に登場するロボット「ピイ」は、おそらく、アイザック・アシモフ*のロボット短編SF集「われはロボット」に登場する「ロビィ」を彷彿とさせる。


専門分野での活躍が期待されながら生産中止された人型ロボット「ピイ・シリーズ」は、20 年ほど前に実際に流行った人工知能*(AI)やエキスパート・システム*を思い起こさせる。

当時、その研究やプログラムを書いていた自分としては、お客さまのニーズを聴きながら

システムを組み立てている今の自分が、まるで「ピイ」であるかのようだ。

しかし、ヒトである私には定められた寿命がある。永遠を生きるピイが、「あなたたちとの思い出を、私は大切にします。より正確に記憶するために、よろしければ、あなたたちが何を失いつつあるのかを教えてください」(101 ページ)と語る場面は切ない。


ピイを破壊しようとする謎の男、ピイを修理する謎の老人集団、そして歳をとらない少女――一癖も二癖もある登場人物が、最後に一堂に会するシーンはなかなか読み応えがある。


■メーカーサイト⇒菅浩江=著/東京創元社/2007年10月発行 プリズムの瞳

■販売店は こちら










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最終更新日  2009.10.05 22:08:51
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