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宇宙戦艦ヤマトと70年代ニッポン老人と若者の「共存」する共同体が『ヤマト』である。 実写版・宇宙戦艦ヤマトにタイミングを合わせて出版されたサブカルチャー解説本。1974~75 年にテレビ放映されたアニメ第1 作や 1977 年の劇場版、それ以降のテレビ・劇場版シリーズを振り返りつつ、ガンダムや最近のアニメとの比較を行うなど、盛りだくさんの内容になっている。 時代は昭和 40 年代後半――第一次石油ショックを受け、日本は自信を失っていた。UFO や超能力、「ノストラダムスの大予言」がブームとなり、科学万能主義による高度経済成長時代に陰りが見えていた。 プロデューサーの西崎義展は、「『ヤマト』の発想の原形として、ロバート・ A ・ハインラインの『メトセラの子ら』(早川書房、1976 年)を念頭に置いていた」(66 ページ)という。意外である。 「ヤマト」のおかげで、アニメがサブカルチャーの一分野に食い込んだことは確かだ。 「宇宙戦艦ヤマト」の影響が強すぎたせいだろう。自分の人生も社会の本流から外れている。そして今後も本流に戻る見込みはない。だからといって体制に不満があるわけではない。ごく普通の暮らしをしており満足である。 ■メーカーサイト⇒アライヒロユキ=著/社会評論社/2010年11月発行 宇宙戦艦ヤマトと70年代ニッポン ■販売店は こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.01.26 10:50:21
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