|
カテゴリ:書籍
知らないではすまない中国の大問題もともと中国の人々には、19世紀の帝国列強の時代から、「欧米や日本にはいじめ抜かれてきた」という被害者意識が根強くあります。一方で、「中国は4000年以上の歴史と素晴らしい文化を誇る国だ」という自尊心も強く、中国企業による海外M&Aは、国の面目躍如ととらえられることが多いようです。 中国の動きが不気味に感じられる。これは、中国から入ってくる情報が圧倒的に少ないためだ。 たとえば「ネット世論が人民元切り上げに強く反発するのは、米国などの先進国が身勝手な言い分によって、中国をいじめているという被害者意識があるから」(28 ページ)という。 中国人は公共のマナーが悪かったり、商品をパクるなどの皇位が目に余る。たとえば「中国でも、総論としては誰もが CO2削減に賛成しますが、自分たちの利益や生活に悪影響を及ぼしかねないことがわかると、各論で反対し出す傾向」(161 ページ)があるという。 本書を読んで感じたのは、中国は、先進国に対する被害者意識と歴史的な自尊心(中華思想)がない交ぜになった状態にあるらしい、ということだ。そうした中国国民の複雑な気持ちを理解することで、よりよい付き合い方ができると思う。 ■メーカーサイト⇒サーチナ総合研究所=著/アスキー・メディアワークス/2010年08月発行 知らないではすまない中国の大問題 ■販売店は こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.04.28 16:28:09
コメント(0) | コメントを書く
[書籍] カテゴリの最新記事
|