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カテゴリ:書籍
著者の京井良彦さんは電通に勤務し、民間、官公庁、グローバルと多岐にわたるクライアントを担当する一方で、来るべきソーシャルメディア時代の新・生活者消費行動モデル概念 『SIPS』 開発メンバーのメンバーでもある。 冒頭で京井さんは、行動履歴分析に基づくレコメンド広告が気味悪がられる点を挙げ、「それが伝わらないのであれば、広告として追求する意味があまりなくなってしまいます」(30 ページ)と指摘する。そこで、つながりを重視するソーシャルメディアに視点を移す。 京井さんは、現代社会が「人間関係が自由になっている」とした上で、それは「裏を返せば、『自分は何者なのか』ということをコミュニティの中で規定していかなければならない」(77 ページ)と指摘する。そのためにソーシャルメディアが大きな役割を果たしているという。 ソーシャルメディアはファンを集める。そして「ファンは共感することによって、自らの推薦をつけてブランドを広げてくれたり、自覚せずともその拡散に貢献してくれたりします」(116 ページ)という。その結果、広告という「コンテンツは自走する」ことになる。 京井さんは「ソーシャルメディアの浸透による情報の透明化が進み、企業活動とブランドは 360 度生活者の視点にさらされるようになりました」(153 ページ)と書いている。 京井さんは最後に、企業とファンの関係を維持継続する方法としてゲーミフィケーションを挙げている。 「つながる広告」の反例を見聞することは多い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.05.29 21:28:59
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