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カテゴリ:書籍
著者は、テレビマンユニオンで番組制作を行うかたわら、大学でメディア関連の講義を行っている碓井広義さん。テレビ朝日の番組に出演しているのを見て、テレビ業界の人にしては視聴者の感覚と同じ話し方をしていると感じたので、著作を購入した。巻末に碓井さんがプロデュースした番組一覧があったが、残念ながら見た記憶のある番組はない。 冒頭で、「願わくは、この本を通じてテレビ・メディアの本質を知ることにより、単なる情報の受け取り手ではなく、積極的な視聴者、厳しい批評家として、テレビとの“新しい関係”を築いていってほしい。正当な批評のないところに文化は育たないからである」(5 ページ)と読者にメッセージを送り、最初にメディア・リテラシーについて取り上げる。 第4章では、テレビのビジネスモデルを解説する。「企業がテレビの視聴者に見てほしいのは CM」(81 ページ)というのは当たり前の話だが、スポンサーが出資した金額の 4 分 1 しか番組制作費に使えないというのは驚きだ。 次にドキュメンタリー番組の制作を、ビデオの撮影方法から編集まで細かく解説する。ホームビデオや仕事のプレゼンテーションに応用できそうだ。 本書が書かれたのは 10 年前だ。前述のように、いまは Twitter でテレビ番組の批評ができる。テレビ・リテラシーは随分と向上しているはず。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.12.26 22:37:52
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