| トレヴィズ「銀河系の人々が地球に関心を抱いて以来、いまではもう何千年もたぶん2万年くらい――たっているとしても、一人残らず自分の発祥の惑星を忘れてしまうなんてことが、いったいありうるだろうか?」(21ページ) |
著者・編者 | アイザック・アシモフ=著 |
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出版情報 | 早川書房 |
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出版年月 | 1997年8月発行 |
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第二ファウンデーション探索の命令を受けたターミナス議員ゴラン・トレヴィズは、惑星全体がひとつの精神を共有する超有機体ガイアに滞在していた。トレヴィズは、ガイアにも記録が残っていない人類発祥の惑星「地球」を探さなければならないと考えていた。
トレヴィズは歴史学者ジャノヴ・ペロラットと、ガイアの女性ブリスとともに、ファースター号に乗って地球探索の旅へ出発した――。
一行は惑星コンポレロンに上陸した。
トレヴィズはミッザ・リザラー大臣と一夜を共にしたが、地球を話題にした途端、リザラーは人差し指と中指を交差させて、両手を挙げた。コンポレロンでは地球を〈最古の世界〉と呼び、その研究をしているヴァジル・デニアドールを紹介された。
デニアドールは地球の位置を知らなかったが、地球を出発した宇宙植民者の最初のグループ〈スペーサー〉、それに続くグループ〈セツラー〉が建設した〈ベイリ・ワールド〉がコンポレロンだという古文書があるという。デニアドールは、〈スペーサー〉世界の宇宙座標の幾つかを教えてくれた。
一行が上陸した最初の惑星はオーロラといった。居住可能な惑星だったが、人間はいなかった。ペロラットは、ロボットとみられる物体を発見した。それは一瞬だが、機能した。
次に上陸した惑星はソラリアといった。そこには多くのロボットが働いており、銀河語を話せるソラリア人サートン・バンダーが現れた。バンダーは、あっという間に一行を無力化した。