|
カテゴリ:書籍
全国統一潜在能力試験で全国 1 位になり飛び級で東城大学医学部に入った曾根崎薫(カオル;世界的なゲーム理論学者・曾根崎伸一郎の息子)は桜宮中学 3 年生に進級した。学級委員の進藤美智子、ヘラ沼こと平沼雄介(『夢見る黄金地球儀』の主人公・平沼平介の息子)、父親の病院を継ぐために東城大学医学部を志望しているガリ勉の三田村優一の 4 人「チーム曾根崎」は、海岸近くにある洞窟の中で、高さ 1 メートル 50 センチもある大きな卵を発見した。 桜宮中学 3 年生は修学旅行で東京へ向かった。原宿で、カオルと美智子は〈ニンフ〉と呼ばれる少女に出会う。彼女は、セント・マリアクリニックの曾根崎理恵医師(曾根崎伸一郎の妻;『ジーン・ワルツ』参照)の娘・忍だった。 何事もなく 1週間が過ぎたが、「こころ」の移植を目指しているカオルの指導教官・赤木雄作に見つかってしまう。赤木は〈いのち〉を研究材料にすべきだと主張する。 タイトルから分かるとおり、2008 年 1 月の『医学のたまご』の続編だ。「たまご」では近未来のジュブナイル SF という設定だったが、本書の設定は 2023 年 4 月、再来年の話である。 最後にカオルは「世の中の大概のことは、こんな風に決着がつかないまま終わったりするものだ」(220 ページ)と独白するが、本書の後編となる『医学のつばさ』が翌月刊行された。いよっ!海堂先生の商売上手!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.07.16 12:44:49
コメント(0) | コメントを書く
[書籍] カテゴリの最新記事
|