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著者は、数学者で日本SF作家クラブ会員の小笠英志さん。トポロジー(位相幾何学)とは、大雑把に言えば、伸ばしたり引っ張ったりして一致すれば同じ図形を扱う奇妙な幾何学だ。 | x^2 + y^2 + z^2 + t^2 \le 1 \} $$ とあらわすことができる。 第5章では、曲面が2次元なのに5次元が必要になる不思議な図形「ボーイ・サーフェス」ととりあげる。 「標準理論」と呼ばれる素粒子論(場の量子論・ゲージ理論)はかなり完成しているが、重力がゼロを前提としている。ブラックホールの近くではどうなるのか。それを第6章で考える。超弦理論が、それに近づいているとされているが、まだ完全なモデルではない。こういうモデルを「トーイ・モデル(toy model)」と呼ぶ。 第7章・8章では宇宙の形のまとめに入る。 宇宙の大きさが有限だが境界はない――思い返してみれば、この宇宙モデルをすんなり受け入れられたのは、UFOブームの延長線上で、数学で立体図形を扱うよりも早くクラインの壺のような謎造型に出会っていたからだろう。最初に読んだトポロジー本は、たしかブルーバックスの『やさしいトポロジー』だったと思う。 4次元立方体が登場するSF作家ロバート・A・ハインラインの『歪んだ家』は私も読んだが、本書の説明を読んで、ようやくその仕組みが理解できた。『歪んだ家』は数学的にも決済であるのだ。 波形やLLMをやっていると、次元数が11になっても12になっても、それほど驚かないのだが、ただ「宇宙の形」となると、実際の図形(モデル)として表現できないだけに、なんとももどしかしい。ただ、われわれが知覚しているのは、宇宙を切り取ったほんの一部であることは確かだろう。残りは想像で埋めるしかない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.09.06 12:01:48
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