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架空世界の放浪者ランドの「冒険日記」

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2005/12/18
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カテゴリ:大航海時代
ここ数日は、カリカットを中心に海事訓練に励んでいた。
いままで、軍人でありながら、訓練を怠っていたので、ここにきて本気で砲撃の腕を磨くつもりだ。

おかげで私の戦闘レベルは、55になった。交易レベルについで2個目のカンストだ。
あとは、冒険レベルしか上げるものはないのだが、しばらくは軍人として腕を磨くとする。

訓練の最中にカリカットの海事依頼仲介人から興味深い依頼の話を聞いた。

「内容はよくわからないが、寺院に関係する人たちから腕利きの航海者をよこしてくれと依頼が来てるぜ。とりあえず寺院の人に依頼の内容を聞いてみるといい。すまんが、よろしく頼んだよ。」というものだ。
依頼ランクは最大の10レベル。報酬も400,000と破格だ。

しかし、私一人で、依頼を達成することは不可能だ。

そういう話を、商会の中で話していると、ロンドンとサントドミンゴに同じような興味深い依頼があるという話を聞いた。酒場で噂を聞いてみると、確かにあるようだ。

私は、商会のメンバーで、この依頼を1つ1つこなしていくことを提案した。
お祭好きのメンバーが揃っている、アルカディア商会では、すぐに賛成のコールが沸く。
まず、手始めに、私はカリブのサントドミンゴで、商会の討伐艦隊を組織することにした。

そして、当日。

集まったメンバーは10人。
私ランド・フォックスと、そらまめ、ウィリス、ウィロー、ぱんぷぅ、げげん、ハロウィーン、あんにゅい、デジャヴ、そしてゲストメンバーとして商会外から迎えたマクナマラ大佐だ。
酒場の噂で、むちゃくちゃ強いと聞いていたので、商会の中でも戦いに長けた精鋭ばかりだ。もちろん援軍要請を使い10人で討伐しにいく。

準備をしていると1人の船乗りが、私に1通の書簡を持ってきた。
ナポリの商会管理事務局からだ。
封を切って中を見る。
「アルカディア商会にアーリンが入会申請をしています」
アルカディア商会創立メンバーの一人、アーリンが復帰したのだ。
この世界では、魂が消えてから3ヶ月すると自動的に商会から脱会させられてしまう。
そのため、幾人も商会の名簿から消えていた。アーリンもその一人だった。
「復帰おめでと~~」
私は、アーリンに直接伝言を送った。
「ありがとう」
アーリンからも返事が帰ってくる。懐かしい。
しばらく、最近の世界の情勢の事を話しながら、私は準備を整えていった。

討伐メンバーが全員そろうと、海事依頼仲介人に話しかけた。

「あんた、前に幽霊船の噂について調べてくれた航海者だな?あんたの報告が気になって、こっちで調査してみたところ、この付近の海域で不可解な失踪をした商船が、かなりあるようだ。バカげた話だが、放っておくわけにもいくまい。噂の船を捜し出し、討伐してくれ!」
サントドミンゴの海事依頼仲介人は言う。
私たち10人は、この依頼を受け、サントドミンゴの中で、情報を集める。酒場にいた船乗りが大西洋のど真ん中アゾレス諸島のあたりだと教えてくれる。

以前、そらまめはこの依頼を受けたことがあった様で、討伐艦隊のメンバー用に、資材や酒類、砲弾など補給の品々を準備しておいてくれた。そのおかげで、遠征になるが、みんないい状態で戦えることになる。

「みんな、準備はいいかい?装備の確認、船の確認、持ち物の確認。」
「よし、では全艦隊、出航せよ!!」
10隻の艦隊が、私の号令の元、サントドミンゴを出航した。
目指すは、アゾレス諸島。

途中、嵐にあいながらも目的の海域に到着した。あとは捕捉するだけだ。
「ランド会長!いやしたぜ」
私の艦隊の提督である、ウィローから報告が届く。そして、戦闘にはいった。
敵は死霊の船団10隻だ。船の耐久は1000、船員は250人。
わかっている数値だけで見ると、この世界で最強の艦隊だ。

勝負は一瞬についた。

死霊の船団は一人の目標を定めると、10隻で徹底的に攻撃してくる。
最初の目標は私だった。あっという間に撃沈される。
なんと、たった1戦で、耐久が200も減ってしまった。

一度、体勢を立て直し、再度挑戦をするが、歯が立たない。
もってきた資材や弾薬、水を使い果たし、戦闘継続不可能になってしまった。
私たちは、悔しさをかみ締め、一度、マディラに戻り補給をし、体勢を立て直すことにした。

そして3度目の戦闘。

さすがに、艦隊メンバーは戦いに長けた精鋭ぞろいだ。
敵の動きを読みながら、戦いは繰り広げられた。
砲撃の応酬、白兵の剣の音、断末魔の叫び声・・・・戦いは凄惨を極めた。
入り乱れる混戦で、1隻、また1隻とアルカディア艦隊のメンバーが撃沈されていく。
「今回も。。。やばいかな・・・・」
ふと、そういう意識が頭に上るほど、相手の猛攻はすさまじい。

「やった!!!!相手の旗艦を倒した!!!!!!」

誰かが、渾身の一撃を、死霊の船団の旗艦の船尾に叩き込んだ。

「おおお。」
「おめでとう!」
「おつかれさ~~」

艦隊中から、勝利の叫びが聞こえる。
みんな敗北感が漂っていただけに、勝利の美酒の味は、一際、美味しい。
結局、だれが最後の1撃を決めたかわからないが、この勝利は、みんなのものだ。

戦いを終えた私たち10人は、リスボンに戻り報告をする。
写真撮影を終えて、今回の商会イベント艦隊は解散だ。

しばらく、リスボンの町をブラブラしながら、海事訓練の準備を整えていると、1通の書簡が私の元に届いた。ナポリの商会管理事務局からだ。
「アルカディア商会にマクナマラ大佐が入会申請しています」
先ほど、ゲストとして討伐艦隊に参加してもらった、マクナマラ大佐が正式に、アルカディア商会の一員になってくれたのだ。これでまた一人、一緒にこの世界を楽しめる仲間が増えた。

アルカディア商会は、戦列艦を10隻保有する軍事色の強い商会だが、いままでその力を実際に試す機会はそうなかった。しかし、ポルトガル海軍の戦列艦10隻艦隊でも倒せなかった死霊の船団を、商会のメンバーだけで倒したというのは、快挙といっても過言ではないだろう。

次は、ロンドンに向かうことにしよう・・・・
目指すは「艦隊の行方」の依頼達成だ。





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最終更新日  2005/12/19 02:53:01 PM
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