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2021.03.15
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 12日、福岡では史上最速でサクラが開花しました。昨年末の強い寒波で休眠打破がなされ、1~2月の初夏を思わせるような気候で開花が促進されたとマスコミには報道されています。今や異常気象は年中行事で、先月には九州よりも北海道の方が高温になり、その後の北海道、東北、越後は記録的な大雪でテレビは連日の報道で賑わいました。

 私がお尋ねするイチゴ農家さんで気になったことは、2月上旬に上手に育っていた株が2月の終わりから3月初めにかけてえらく老化が進んだ事例が、特に高設栽培で目立ったことです。年末の寒さには矮化防止で強めの加温と長めの電照を心掛けた方が多かったと思われますが、その後もあの気象のもと強め,長めを続けるとつい徒長気味になりがちです。高設栽培はベッドの土量が少ないために地温と気温の差が縮まりやすく、葉から根や成長部への糖の転流がスムーズに行かず、デンプン化して葉緑体の上に留まることがあります。植物の本来からすれば、冬季には少ない日照量のもとで作った糖を根に転流させてデンプンとして蓄積し、蓄積デンプンを再び糖に変えて生長点に送って成長の停滞を防いでおり、大根、ニンジン、ゴボウなどの根物で顕著です。冬のイチゴも基本的には同じ仕組みですが根数が増え、根の長さが伸びてクラウンが引き込まれてガッシリした株であれば栄養不足にはなりえず、あとは地温と日長調整を間違わなければ春のように成長が期待されます。

 あとひとつ老化の要因として考えられることはイチゴの葉の呼吸が過ぎているのではということです。
 最近の冬日は運転中の車内では冷房が欲しいほどに強い日照を感じます。ハウスでも好天だと昼間は30℃後半を指していることもままです。ごく一部を除いて暖房装置完備、さらには光合成促進と称したCO2発生器の燃焼でハウス内の高温化、過乾燥化が進み、葉に「光呼吸」現象を誘導しているのではという懸念です。CO2の発生装置はO2比でCO2を高めて光呼吸を防止する狙いがあるのですが、老化の症状があるハウスは概ね湿度が不足しているように思います。

 強日照、高温、過乾燥の環境下ではイチゴは気孔を閉じ水分の蒸散を防ぎますが、CO2も取り込めなくなる。葉に取り込まれていたCO2は光合成が進行してCO2濃度は低下するがO2は放出されてO2比率は高まる。CO2発生器はCO2を葉に取り込ませることなく、ハウス内の高温、過乾燥を増長する。・・・の結果がイチゴの老化を誘ったように思えるのですが。

 温度計、湿度計、地温計、水分計は必ず設置して必ず計測して記録しましょうと、若いイチゴ農家さんに薦めていますが、記録を見れば原因に近づくように思われます。


ぽっ







Last updated  2021.03.15 16:14:29



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