ぱなっちの窓

2005/01/29(土)01:47

華氏9/11

を見ました。例によって、テレビで。 ちょこちょこ用事を片付けながらだったので、真剣には見れなかったのですが。 どんな映画も賛否両論だし、話題に登ることも多い映画だったので、私が言うまでもないことですが、面白いドキュメンタリーでした。想像していたほど悪い映画でもなかったな、というのが私の感想。 映画のなかで言っていた「貧しい国民は、軍隊に入るのはいい選択。」というのは、ここイギリスでも同じなんですねぇ。進学するだけの財力のない子供は、とりあえず軍隊に入ってみる。兵役の中でいろいろ学べるシステムがあるのです。テレビ・コマーシャルでもさかんに「学びたければ、軍隊へ。」と"リクルート"しております。 日本でもそうですよね。自衛隊航空大学を出て、民間機のパイロットになる人、けっこういますよね。(次元が違う?) 私の知っているなかでも三人ほど、(経済的理由ではないとは思うけれど)一時期入隊していた人がいます。みなコンピューター技術者として、社会復帰しております。 奴も「RAF(英国空軍)に入ろうかなぁ。」などと、間抜けなことをぬかしていたことがありました。彼の場合は爆撃機に乗りたいとの希望までつけて。 奴の家は代々軍人なんですね。おじいさんが、第二次世界大戦で爆撃機に乗っていました。日本にも駐留していたことがあるそうです。(でも、日本には悪感情はないそうです。ほっ。)そんなおじいさんの思い出話、「毎日飛び立って、毎日誰かが帰ってこない。」「あの頃のこと、確かに楽しかったことも沢山あった。でも、決して懐かしくは思わない。("I've never missed those days.")」を聞き、戦争も始まり、さすがの奴も空軍入りは思いとどまったようです。 アメリカのリクルートの仕方はもっとえげつなかったですね。貧しい子供達をターゲットとして積極的にリクルートしてましたもんね。ハロー・ワークでも、失業対策として、積極的に入隊を選択肢として挙げてましたからねぇ。結果として、そういった最底辺にいる若者達(多くは黒人でした)に国への忠誠心を誓わせ、誰も負いたがらない責任を負わせてしまっているんですよね。議員の子供の誰一人として戦地に送られていないのに。あれ、面白かったですね、「自分の子供を真っ先に戦地へ送ろう!」署名。逃げ惑う議員達。ばかやろ。 それにしても、この映画をもってしても、ブッシュの再選を避けられなかったアメリカって、分かってはいたけど、バカな国よのぅ。 まーいーや、この次は北朝鮮を叩いてくれ。是非とも、日米安全保障条約の名の下に。そのときには、自衛隊を巻き込まないでおくれよぉ。米軍だけで戦ってくれたまえ。ブレアに助けを頼んでもダメ。もちろん自分(議員)達の子供を最前線に配置するように。頼んだよ。

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