ぱんだハウス☆魔法と感動の子育て

一期一会





まだ娘が障害宣告を受けたばかりの生後半年の頃。

その診断名は何度も裏返った。一度脳性麻痺といわれても

○子ども病院、○女子医大でも異常なしと診断が下された。

そんなわけもわからない状態が続いて不安な日々を送っている頃

某子ども病院で素敵な出会いがあった。


病院の待合い。

障害を持つ子どもを一人であやしてその場に何時間もいるのは

思っている以上に大変なこと。

その頃の私は定期的に行われる検査や検診に疲れ果てていた。

その日も娘と二人だった。


朝から眼科と小児科と整形と確か3つをかけもちして

診察と検査が続いた。

その頃は 無意味とも思えるような検査が続き

「お母さんはここで待っていて下さい」と離され

泣き声が大きくこだまする度に 検査で固定するため

まだ乳飲み子の娘に医療関係者の手形がいくつも

真っ赤について出てくるたびに

私は私の赤ちゃんをこれ以上苦しめないで欲しいと思い

心の中で泣いていた。


「神様 つらい思いをするために

 この子は生まれてきたのですか?まだ赤ちゃんなんです」


私は 聞きたくもない検査結果を

もうほとんど誰もいない待合で待っていた。

そんなときだった。


そこで難病でたくさんの機械をつけた高校生のお姉さんと

そのお母さん、そして付き添いの保健婦さんとたまたま

一緒になった。




「まあ赤ちゃんね、、、(o^-^o)」と

そのお母さんが声をかけて下さった。

「はい」

「かわいいわね」

「、、ありがとうございます、、」

「どうしたの?」

きっと私はももかを抱えながらも

不安な顔をしていたのだと思います。

「いえなんでもないんです」

「いえ、、あの、、のうせいまひって言われたんです」

そう私はおそるおそる答えたのです。

その頃の私はその病名だけで何の理解もせず不安になっていました。




そう私が言ったとき

そのお母さんはとても優しいまなざしで

強く凛とした態度で私に言って下さったのです。



「大丈夫よ、絶対に大丈夫。


あなた一人で育てなくていいのよ。


地域でみんなで育てていけばいいのだから。


必ずお手伝い下さる方や素敵な出会いがあるわよ。


心配なんてひとつもしなくていいのよ」


「ね、、赤ちゃん あなたはちゃんと


 あなたらしく生きていく道が


 用意されてるから安心しておっぱい飲んで大きくなるのよ(o^-^o)」



「ちゃんと育つだけのよい運も

 もって生まれてきてるものね(o^-^o)♪」といって抱きしめて下さった。


その時となりにいた その難病のお姉さんも 小さなももかと

私を見て思いっきりの笑顔で微笑んで「うん」とうなずいて

くれたのでした。

私はその微笑を見て

それが本当に心からのもので

温かくて 自然に涙がぽろぽろっと流れました。

隣にいらした保健婦さんも微笑んで下さいました。


ふと我に返ると

難病のお姉さんは酸素マスクをつけて

その機械は本当に大掛かりなものでした。

ももは生死をさまよっているわけでもないのに 

それくらいのことを

私はなんだかそんなことを言ってしまって申し訳ない気持ちに

なってしまったのです。



色んな思いをしてきっと色んなことを乗り越えて

このきらきらと輝く素敵な親子があるのだな、、と私は感じました。

凛とした母の強さ、、、は本当に素敵でした。



「またね♪赤ちゃん(o^-^o)」

爽やかな出会い、、

彼女たちとはそれが最初で最後の出会いでした。

一期一会、、

いつか私も こんな素敵な優しく、強く、温かい、凛とした

こんなお母さんになりたいとあの頃の弱い新米ひよこママの

私は思ったのです。

お母さんになってまだ半年目の夏、、、

神様に与えてもらった優しい出会いでした。


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