何年か前の桜の季節に、大切な叔母が天国に旅立ちました。
桜が満開になる度に、最後に叔母と握手した時の笑顔を思い出します。
叔母は幼いころから私を可愛がってくれた人。
モモの名前を選んでくれた人であり、自分の子を病気で亡くしてからは
子どもを抱っこすることは一切しなかったそうです。
その叔母がモモが生まれた時は、嬉しそうに、ちょっとこわそうに
震えながらも、モモを抱っこしてくれた時の幸せそうな笑顔が忘れられません。
生まれて数か月後、モモに障害があることが分かりました。
モモは歩くことも、話すことも難しく、大きく知的障害がでてくる、
訓練、訓練の毎日ですよと医師に言われました。
モモの障害宣告の直後、私は泣くことすらできませんでした。
私はちゃんと生んであげれなかったことや、障害を負わせてしまったことに
対しての自責の念で、自分を許すことが当時なかなかできませんでした。
そして自分をとことん苦しめました。
人間はつらすぎると涙もでないことを初めて知りました。
あの時、叔母は毎日のように、近くの療育園に車で送ってくれて
そばにいて、私を支えてくれました。
「モモが大きくなった20年後は Tちゃんの時とはちがって、
きっと福祉もよくなっているはず」と
叔母は何度も未来を語ってくれました。
あれからずいぶん時間が経過しました。
ゆっくりゆっくりおかあさんというものにしてもらって
モモの成長とともに私も成長させてもらいました。
今はね、この人生でよかったと思ってる。
こんなに面白い人生はないし、、(笑)
モモはスペシャル、面白い子で、毎日私に変化を与えてくれてます。
あの時は本当にモモは泣き虫で、私の方が悲しくなったけれど、
今では滅多に泣かない、強い子になったよ。
たくさんの出会いを与えていただき、地域で育んで育ててもらい、
モモはものおじしない子に育っています。
あの時、支えてくれてありがとう、、
満開の桜の花を見る度に
感謝の気持ちが溢れます。
そして桜の花が散る様を見て、
今年も頑張るからね!見てて!って思うのです。
昨日から看護学校3年生の講義が始まったよ。
2コマでおなかいっぱいになったし、
課題もいっぱい、現実に引き戻された(笑)
親子共々、あと1年、卒業までどうか見守っててね。
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最終更新日
2013.04.05 14:43:23
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