パンダの奥さん日記

おととい銭湯で倒れたものの、病院に運ばれ、無事、その日のうちに帰宅したパンダ父。

パンダ母が

「一体全体どういうことなの？！　どうなったのよ？！！！」

と尋ねてみるものの、

「さあなあ～～～。よく覚えてない。」

の一点張り。

仕方ないよね、気を失っちゃったんだから．．．

と、わたしもいつになくパンダ父の味方になったりして。


「まさか、風呂の中でおぼれたんじゃないでしょうね？！」

のパンダ母の一言にはさすが、のほほんぽわわんのパンダ父も声を荒げ

「そんなわきゃないだろうが！！！！！」

と珍しく怒ってたよ。





ところが、

ところが、

恐るべしパンダ母の情報ネットワーク。

昨日、パンダ父の杖と靴を預かっててくれた、パクさんに詳しく聞いてみたそうだ。

そしたらまあ、意外な真実が！！！



「○○～～～(わたしの名前ね)パクさんに聞いたらさあ、お父さんたら湯船の中でうつぶせになって、もがいてたんだって～～～～」


「？！．．．」


「それでパクさんたちが、慌てて引っ張りあげたんだって～～～」


「．．．」


「もうちょっとで葬式出すとこだったよ～～～。」


いつになく、パンダ母も涙目になってた。

なんだかんだ言って、愛してるのね。



と、思いたい。



多分当の本人は、それも覚えてないだろうと思う。

今日も元気にお散歩に出かけてしまった。

パンダ母もいない。

パンダも遠くの大学に出稼ぎだし。

子パンダは今日はぶどう狩りなんだって。いいなあ～。





は～。平和な昼下がりだ。


はっ！


やだ、

こないだも、こんなのんびり穏やかな時間を満喫した後

パンダ父が病院運ばれたんだったね。

油断できないよ。

ふう～～～。




ってなんでこんな息ぬけないんだ？？？