20代前半、やってしまった。

その頃の仕事は結構腰に来ることが多かった。
重い物を抱えて走り回る。
たった2年ほどで歩けないほど腰に来た。

ある日、起き上がろうとすると動けない。
布団から這い出て、階段もハイハイ。
「今日はどうしても仕事にいけない。」
母親に言って病院へ行った。

「そんなに痛かったら入院して治そう。」
先生にそう言われて、1ヶ月間入院することになった。

入院したと言っても、することは牽引だけ。
ベッドに重りをつけてもらい、
コルセットに付けて引っ張っていた。
後は週1回の硬膜外注射だ。
手術台の上で硬膜に注射。
痛いと聞いていたわりには、さほど痛いと思わなかった。
(初めての時は)

その注射を4回した。
なぜか回数を重ねる度に痛くなっていく。
4回目はさすがに痛いと言ってしまった。

1ヶ月間、本当に退屈だった。
歩けるようになってから、
勝手に病室を抜け出して買い物へ行ったりもした。
(看護婦さんによく怒られた)


退院後、会社のはからいで楽な仕事ができるようになった。
久しぶりに上司に会った。
「ぱんださ~ん、白くなったなぁ。」
「それからちょっと太ったんちがうか?」

「・・・それって白ブタって言いたいんですか?」
聞き返したら返事がなかった。
そう思われたんだろう。
だって食べて寝ての繰り返しだったんだしぃ~。


今でも寒くなってきたら辛い。
風邪で関節痛になると腰から来る。
もう死ぬまでお付き合いしようと思う。


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