脚本：大和屋　暁／監督：坂本太郎

とある竹林、菜月とともに「龍の頸の玉」を探す蒼太はジャリュウに追われる謎の女性に出逢う。二人は変身して、ジャリュウを退けるが、彼女の姿もまた、消えていた。

竹取物語のかぐや姫が結婚の条件として要求した幻の宝は、「仏の御石の鉢」、「蓬莱の玉の枝」、「火鼠の皮衣」、「燕の子安貝」、そして先般の「龍の頸の玉」の5つである。
そのうちの4つが盗まれたことになり、残るは「燕の子安貝」一つだけだ。
そして、ボウケンジャーに、セレネーを名乗る怪盗から挑戦状が届く。そのかぐや姫の宝の最後の一つをどちらが先に手に入れることができるか、勝負を要求してきたのだ。

サージェスの情報と文献の記録を元に宝の隠し場所を「やぐら崩しの洞窟」と特定し出動するボウケンジャー。しかし、洞窟の入り口で、ジャリュウ一族・邪悪竜リンドムの急襲を受ける。交戦状態に入る両者を尻目に竹林で会った謎の女性が現れる。そう、彼女こそがセレネーだったのだ。ブルーはセレネーを追って洞窟に入り、トラップにかかりながらも何とか「燕の子安貝」を手に入れる。

蒼太はセレネーに宝を集める訳を聞くが、いってもどうせ理解できないと拒む。
すると蒼太は美人の悲しむ顔は見たくないと、最後の一つを彼女に渡してしまう。
しかし、その影から、ジャリュウ兵がつけ狙っていた。

セレネーは何者なのか？
彼女がこだわる5つの宝に秘められた秘密とは？
ジャリュウも巻き込んだ争奪戦の終局やいかに？？

【登場メカ】
ダイボウケン、スーパーダイボウケン

【登場ネガティブ】
ジャリュウ一族、リュウオーン、邪悪竜リンドム

【活躍アイテム】

　 　
　　　
　 　 　 　

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“セレネー”、ググってみたんですけど、“セレネ”で見つかりました。
ギリシア神話で、ローマ神話のルナにあたる月の女神の名称で、羊飼いの美少年エンデュミオンを愛し、アルテミスと同一視された、とのことです。
どっかで聞いたような名前ばかりですが（笑）、以前からかぐや姫を宇宙人に結びつけたネタはよくありました。今回はそれをボウケンジャーでやったらどうなるか、というお話でしたね。
クレバーな蒼太君とアクティブなセレネーの掛け合いが引き立った物語で楽しめました。特に、真剣なセレネーを軽妙な台詞まわしやコミカルな仕草で煙にまく蒼太の演技は思わず笑ってしまいました。ただ、物語全体としてはちょっと間延びしていたように感じました。

結局、かぐや姫の宝は不老不死の（実際には、生命を活性化させる）薬だった訳ですが、最初は、それを導くかぐや姫の5つのお宝もプレシャスではないという位置付けでした。
だから、それを追うボウケンジャーにしても、ジャリュウにしても、セレネーから挑戦を受けたという理由だけで、モチベーションもイマイチ上がらない。リュウオーンは邪悪竜にまかせて、出てきませんでしたし。
謎解きを引っ張るという意図もあったのでしょうが、それよりもう少し早い段階でプレシャス認定してしまった方が、ストーリーに緊迫感がでたのではないでしょうか。

あと、ボウケンジャーの世界観に宇宙人を引っ張り出しちゃうと、取りとめがなくなってしまうような気がします。不思議の部分はあくまでも古代文明とか科学の人間の領域に絞っておいて、今回もセレネーの正体は宇宙人と思わせておいて、実はどっかの産業スパイとか、国際機関の捜査官とかいうオチの方が痛快だったように思いました。

でも、それを差し引いても、セレネー役の柳沢ななちゃんはよかったですけどね！
ルナジェルみたいにセミレギュラーになってくれないですかね。


あっ美人！






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