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2007/03/01
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カテゴリ:クロ歴史!

ガンダムTR-1 ヘイズル1号機
モビルスーツ・イン・アクション
2006年2月発売


電撃HOBBYマガジンに連載中の「アドバンス・オブ・Ζ~ティターンズの旗の下に(以下A.O.Z.)」の主役メカ・「ヘイズル」がMIA化されました。

A.O.Z.は「機動戦士Ζガンダム」から派生したオリジナルストーリー。
Ζ本編では敵方として描かれているティターンズの新兵器テスト部隊(T3部隊)の活躍と、戦争の裏側や様々な人間模様を描いた物語として支持を受けているA.O.Z.ですが、ガンダムシリーズに登場するおなじみのメカが、より機能的に洗練され、MSやMAといった概念を超
えた兵器として整合性を伴いつつ拡張されている事が何よりの魅力に思われます。


さて、いよいよ誌面を飛び出したこの「ヘイズル」、どんなアクションフィギュアに仕上がっているのでしょうか。


【ポイント】
・小説中にのみ登場する人気MSが初のMIA化!
・鮮やかなダークブルーにイエローのピンストライプの塗装、そして精巧なタンポ印刷によるマーキングでT3部隊のイメージを演出!
・特徴的な三枚のシールドブースターを始めとする多彩なパーツにより、ヘイズルの全形態換装を再現!









RX-121 ガンダム TR-1 [ヘイズル]

■FRONT


■SIDE&REAR




【スタイリングについて】
ジム・クゥエルを試験的な武装で強化したというヘイズルのコンセプトがよく表現されていると思います。

デザイン上の斬新さこそ感じないものの、実験機を象徴するかのような形質、例えば徹底的に機能を優先させたであろう膝や背部ブースターポッドの装備は、オーバーサイズとも思える程のボリュームで作られており、迫力を伝えます。また、プロペラントタンク内蔵のシールド・ブースターもボトルのような厚みが再現されており、いい感じです。




造形的に難があるとすれば、やはり頭部のアンテナでしょうか。
毎度のことながらダルイ出来です。お店で何点か見ましたが、いつものようにクニャッたり曲がったりで、購入時にはよく確認されることをおすすめします。
また、アンテナ基部というか額の張り出しは設定ではもっと細くシャープなはずです。
小さなパーツとはいえ全体の印象を決める部分なので残念です。


また、以前に限定販売されたマラサイ&ガルバルディβ、先月のヅダに続いて各マーキングがタンポ印刷で施されています。
肩や尻、そしてシールドなど数箇所にありますが、これがとてもクォリティが高い! 
スリット部分がきちんと抜けていることも素晴らしい。
以降のシリーズにもぜひ反映させて欲しいところです。





最も残念なのは、塗装。
イエローのピンストライプ、ライムグリーンのマーカー類はムラ、ハミダシが目立ち、著しく質感を落としています。
濃色の上に塗るので難易度が高いことは分かりますが、そろそろ打開策を見出して欲しく思います。


■比較

EMIAガンダムMk-IIと。
ヘイズルは増加装甲などを付加する関係から各部が小さめに造形されているのでしょうか、等身比率がまったく違います。
並べてみると私見としてはMk-IIの方が適正に思われます。


電ホ限定通販のT3イメージ・マラサイ&ガルバルディβと。
ボディ色はヘイズルの方が若干明るめです。
改めて、ダンディライアン(コア)とガルバル高機動型が欲しくなってしまいました!



【可動について】
肘膝の二重関節など、標準的な可動性能はほとんどクリアしているのに加え、背部ブースターポッドに二つの支点、シールドの取付部にもボールジョイントを用いていることなどから追加装備時のポージングもより柔軟なものになっています。
また、各関節の保持力も適切で、シールド・ブースターの重みにも負けていません。




首は二重のボールジョイントでまずまずの動き。
高機動形態を考慮すると、もう少し上が向ければベストでした。



腕は水平方向に60度弱振り上げ可能。



肩はジョイントストロークが長めなので前後に開くことができます。増加装甲装時は若干制限されますがそこそこ動きます。肘は二重関節でほぼ180度。



腰はボールジョイントで前後左右の動き、捻りが可能です。
股関節の可動域は思ったより広く、120度ほど開きます。



腿の付け根に回転軸があり、足を開くことができます。
ただ、右の写真のように股関節の位置が普通より下側にあるので不自然な印象です。



膝は二重関節ですが大型の膝アーマーが干渉するため、必要充分程度です。
足首はボールジョイントですが、ストロークが短いためか接地性にはあまり貢献していません。足首に連動してダンパーが伸長するギミックがあり。
高機動形態を自然なものにするため、もう少し爪先を伸ばせるとよかったです。


■装備について



増加装甲を装着し、フルアーマー形態を再現できます。
腰アーマーは前からはめ込むだけですが、胸アーマーは両肩を外して被せるため、キッチリと着せられます。



増加装甲装着状態






ランドセルは取り外し可能で内部メカを覗くことができます。



基部ごと取り替え、ホールディンググリップ展開状態と多目的ランチャー装着状態を再現




ジョイントパーツにより、腕の側面と後部にシールド・ブースターを接続可能


■ビームライフル


同型のものが2丁付属
フォアグリップが可倒しますが、Eパックは取り外し不可
グリップと握り手が合っていないのか、しっかり固定できずポロポロ取れてしまいます。要改善!



腰には予備Eパックやビームライフルを固定できます。
取付穴の形状が区別してあり、向きの付け間違いを防止しています。


■ビームサーベル


ビーム刃は長め


■パーツの組み合わせで、劇中に登場した形態をすべて再現できます。


ヘイズル軽装状態


母艦付近での迎撃任務などに適した形態。
シールド・ブースターを持たず、肩には多目的ランチャーを装備。


ヘイズル標準形態(スタンダード)


連邦MSとして最も一般的なシールド+ビームライフルというスタイル。
シールドが推進ユニットを兼ねるヘイズルに限ってはバランスが悪く、この形態での出撃はあまりなかったそうです。


ヘイズル強襲形態


機動性、火力、防御力と最もバランスの取れた形態。
シールド・ブースターの大推力によってアウトレンジから一気に強襲する戦法を得意とした。


ヘイズルフルアーマー形態


ボディに増加装甲システムを装着し、防御に特化した形態。
重量の増加により機動性を損なうことから、ヘイズル改に改修後はほとんど用いられなかった。


ヘイズル高機動形態


背部と両腕にシールド・ブースターを3枚装備した形態。
MAと誤認されるほどの高スピードでの運用を可能とし、一撃離脱戦には多大な威力を発揮したであろう。


ヘイズル最終形態

3枚のシールド・ブースターに増加装甲を装備した形態。
フルオプション装備のため最終形態と呼ばれたらしい。
最大出力時には肩のホールディング・グリップで腕を固定。

■FRONT


■REAR


■SIDE






ホールディンググリップを握らせますが、サイズがぎちぎちにきつく、
数回繰り返したら根元の塗装がはげてしまいました。 要改善!



【POSE】









■パーツ一覧


手首×8/ビームライフル×2(Eパック予備×2)/ビームサーベル/シールドブースター×3(ジョイント×2)/増加装甲(胸、腰)/ホールディンググリップ×2/多目的ランチャー×2



【評】

パーツの組み合わせでさまざまな形態を再現するというのはアイデア自体面白いものですが、それを一つのパッケージで可能にしたことが賞賛すべきことだと思います。
何といっても高機動形態は抜群にカッコいい!

また、“実験機”というコンセプトは比較的没個性になりやすいものですが、タンポ印刷による鮮やかなマーキングにより、返って際立った機体が表現されており興味深いです。
特に尻の部隊章はファッションともいえるほどファンキー!

惜しむらくはアンテナや塗装の汚さなど、いつものMIAのネガティブな部分がそのまま残っていることでしょうか。先月のヅダはそれらが目立たず、通販でも買いやすいアイテムになっていただけに残念、逆戻りです。

あとは高機動形態でディスプレイするためのスタンドが欲しかったですね。

今年はヅダに始まり、このヘイズルと続きました。
ラインナップが増えるのはうれしいのですが、既存シリーズでもまだ発売されていない人気の機体も数多くあります。マーケティングの結果ということもありましょうが、コレクションとして、そのことにも気を配っていただければありがたいと思います。



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Last updated  2007/03/05 06:53:04 PM


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