読書備忘録
12月に読んだ本を適当にあげます。司馬遼太郎『項羽と劉邦上・中・下』項羽と劉邦(上巻)改版 以前に横山光輝の漫画で『項羽と劉邦』は読んだことがあるので登場人物とか歴史背景とかにまったく苦労せずに読めた。途中途中余談に走りすぎな気もしたが、英雄を食料を食わせることができる(もしくはできそうな)者と定義しているのは斬新だなぁと思った。横山版と違って范増があまり活躍しないので残念。横山版の范増は吉田茂に対抗する三木武吉のような魅力があるんですよね。 『コトラーを読む』コトラーを読む 前に読んだマーケティングの本が面白かったので有名なコトラー関係の本を手にとってみたけど、ちょっと内容が薄かったかも。やはりコトラーの原書に当たるべきという結論に達しました。 宮坂宥勝『空海』 寺巡りが趣味のものとして弘法大師空海の思想をもう少し知ってみたいと思い購入。ちょっと初心者には言葉も難しく、観念的な話なので難解な本なのですが。色々なところに掲載されたエッセイを集めたものなので、同じ内容のことが違う角度から説明されていたりして、通して読んでいくと何となくですが少しだけ空海の思想の一端が理解できたような気になりました。すべてを包摂する総合の思想体系。空海はやはり天才だなぁと思います。 最後にマンガ。横山マンガを一気に読みました。殷周伝説は小説が下敷きということもあって太公望などの登場人物が超人的に描かれていて『三国志』や『項羽と劉邦』とは一味違った作品になっていましたが、それはそれで面白かったです。「酒池肉林」や炮烙の刑など殷の紂王の暴君ぶりが凄いですけど、実際はそうでもなかったんだろうなぁ。。。敗者は絶対悪く書かれるのが中国の歴史だし。。。殷周伝説 (1) 『伊達政宗』は大河の原作でもあった山岡荘八の原作ということで楽しんで読めました。山岡原作ということで家康のやることなすことが美化されていて、秀吉好きの私も家康が好きになりそうになってしまいました(笑)【中古】■『横山光輝作』伊達政宗全8巻完結 『豊臣秀吉』は主人公の絵柄がなんとまぁひどい扱いだけどけっこう面白かったです。蜂須賀小六がイケメンの尊王の志士というところが良かったですね。どうも大河ドラマでオオニタとかが演じてたせいで小六=山賊崩れというイメージが定着しているので新鮮です。 『【中古】■『横山光輝作』豊臣秀吉 全7巻完結』 『武田信玄』(こちらは新田次郎原作)も読みましたが。こちらはちょっと途中で飽きてしまいました。続編の『武田勝頼』なんかきっとつまんないんだろうなぁ。 【古本】武田信玄 1 骨肉の巻/横山光輝 他には『水滸伝』も読んだけど、絵柄も子供向けで、話も中途半端な感じがして楽しめませんでした。【古本】水滸伝(すいこでん) [1~8全巻] (著)横山光輝 しかし、最近本読めなくなりましたね。。。2009年は年間50冊は読みたいものです(漫画意外でネ)。