蒼い空に・・・第3話第3話・・・「今までの生活の終焉。そして新たなる生活への開闢」あの悪夢の1日の翌晩、警官の指示により、俺は近くのマンションに住むことになり、荷物も置かれていた。 1人で住むにはもったいないくらいの広さだ・・・。ここに移る前に早々と通夜を終わらせていたため、すぐに眠った。明日は葬式の日だ。朝10時に岩谷斎場で行われる・・・。 俺はベットに入りながら泣いていた・・・・。 翌朝、身支度を整え、斎場に向かった・・・・。 そして朝10時、葬式の始まりだ。今日は駿一や玲・上原姉妹、担任の五十嵐先生は学校を欠席してこちらに来てくれた。 俺は、正直辛かった・・・。精神的にも、肉体的にも・・・。 1時間程たったのであろうか、遺族の挨拶だ。遺族は俺しかいない、俺は壇上に立ち、演説を始めた。 「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。私は戸谷 修。父さん、母さんの息子です。 私は正直初めはなにがなんだかわからないままでした。あの事件が起きてからはなんでそうなったのかという毎日。私を支えてくれたのは放課後にちょくちょく私の家に来てくれていた先生やそこに来ている友人達です。感謝の言葉では足りないくらいのお礼をしたいくらいです。 私の家族はあの忌々しい日まではなにごともなく平穏に暮してきました。一緒に笑い、一緒に考え、一緒に泣き。楽しいときも辛い時も家族がいてくれたから今の私がいます。なのに・・・なのに・・・・・・。 でも、毎日のように夢に出てくる両親はこう言ってました。「もう俺達はいないが、俺達は修、お前の心の中にいる。だから、泣くな。そして前をみて行くんだ!!」と。 ・・・正直、今の私にはよくわかりません・・・。突然言われても長い間一緒だった父や母が、、、一緒に、、いなくなったらもう・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・ すみません。今は言葉に言い表せなくて・・・。ここで、、演説を終わらせていただきます・・・。」 一同騒然・・・、あまり泣かない修が珍しく涙で言葉がでないとは・・・。と思うクラスメート一同・・・。 その後、父と母の遺体は火葬場まで送られました。 その3時間後・・・。やっとお骨あげを終えた私は帰宅をした、そして入浴などをきちんとすませ自分でも不思議なくらいの冷静さで1日を終えるのであった・・・。 だが、その翌日から彼の私生活に異変が起こることは回りの人も知らない・・・。もちろん修本人も・・・。 翌朝、、、8時・・・。すこし遅い起床・・・。 朝食を作り食べようとしたが、口が止まっていた・・・。心の中ではこう考えていた。 「・・・今日から1人で食事?1人で生活?そうだ、もう両親はいないんだった・・・。両親や親戚のいない生活って一体何?・・・・自分って一体・・・何?」 そう、修は自分の戸惑いで何も出来なくなってしまったのである・・・。その日から修は1週間、飲まず食わずでずぅっとベットの中にいた、でも不思議と腹が減った気分ではなく、当然餓死することない・・・と思われたが、7日目に効果が現れてきた・・・。 その日の朝七時・・・。空腹で目が覚めたが料理を作る気にもなれない・・・。久々に水を飲み、テレビを見ていた・・・。それから9時間が経った午後4時、俺の近くで声が聞こえた・・・。 「修?しっかりしてよ、修?修?」 目が覚めた・・・。俺の真上には玲の顔があったのだ。 「ん?・・・・玲?・・・あれ?俺は今まで何を?」 「学校には2日前からいかなくちゃいけないのに来ないから心配して来てみれば鍵は開いてるし入ってみたらあんたは気を失ってたおれているし、、、それより、大丈夫なの?」 「あ、、あぁ、俺は・・・大・・丈・・・夫」 こう言うと修の腹からはもの凄い轟音が出たのだ。 「修・・・もしかして・・・何も食べてないんじゃ?」 「ん?そう・・いえば俺は1週間も眠ってたのか?食べてなかったのか・・・。」 「んもう、しっかりやってると思えばそれか、、ちょっとまってな!今おにぎりでも作ってあげるから!」 玲は大急ぎで冷凍庫で冷凍されていたご飯を解凍、すぐさまおにぎりを作って修のところに向かった・・・。 「ほら、これを食べて!!」 「おう・・・。ありがとう・・・」 俺はそれを口に含むと暖かさに包まれた気がした。 「おい・・しい。おいしいよ!これ!!」 そう言った俺はどんどん口に入れていき、その間玲は何個も作ってくれていた。 結局10個を食べ、満腹となった。 「すまねぇな、玲。命の恩人だぜ!!」 「いえいえ、それよりなんで修は料理を作らなかったの・・?修は料理作れたはずだよ?」 「いや・・・。実はな、あの葬式の翌日になって戸惑い・・・?が出たのかわかんねぇけどそれで何もできなくなっちゃってさ・・・。それでいつのまにか1週間が過ぎて気づけば目の前に玲がいたんだ。」 「戸惑い・・・か。なんとなく言いたいことはわかったよ、、、でもね、五十嵐先生や愛と舞、駿一。他にもクラスのみんなは心配していたのよ。」 「玲・・・。」 「もちろん・・・・私も。あなたのことを1番に心配したつもりなのよ?」 そこで玲は涙を流しながらこう言った。 「ねぇ、なんでなの?なんであなたは困った時に呼んでくれなかったの?私やみんながどれだけ心配したと思って・・・いる・・の・・・・?」 俺は玲を抱き締めた。今の俺にはそれしか出来ない・・・。 「・・・・修・・・?」 「ゴメン・・・、今の俺にはこんなことしか出来ないけど、泣くなよ?玲。」 「だって・・・だって・・・」 「(そうか、俺がいつもどうりの俺に戻らないと皆が悲しむ。ならば、俺は元通りにもどらないとな・・・)」 「そうか、俺は皆に心配をかけすぎたな。わかった!俺は明日から学校に行く!!もちろん笑顔でな」 「修?ホントに?」 「あぁ、俺は嘘は言わないさ!!」 「それなら、私嬉しいよ!!でも、ホントになにかあったらいつでも呼んでね?」 「あぁ、約束だ・・・。っと、そろそろ放してもいいかな?」 「・・・・・・・・・・・もう少し・・・・・・このまま・・・いいでしょ?」 「・・・・・・あぁ、わかったよ。気のすむままにどうぞ?・・・」 「ありがと、修。」 ・・・・・・・それからしばしの時が過ぎた。・・・・・・・・・・・・・・ 「ねぇ?修。」 「ん?なんだ?」 「修は、、、どこにいるの・・・?」 「俺は・・・ここさ。ずっと。。。ずっと玲や駿一、五十嵐先生や愛・舞。そう、俺は皆と共にいる。それだけは忘れないでくれよ。」 「・・・・うん。 あっ、そろそろ時間だから、また明日。学校で会お?ね?」 「あぁ、必ず行くよ。」 こうして玲と過ごした一時は終わった・・・。そして、新たなる生活は明日から修が踏み出す1歩で始まるのだった!! 続編へ続く!! |