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colorful days~色づく日々~

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蒼い空に・・・第4話

第4話・・・「通り魔×舞×犯人への手がかり?」

 
 玲が来てくれた翌日・・・。俺は朝早めに起床してご飯を食べ、学校に向かった。 まだ早いせいか通学路には俺以外の生徒はあまりいなかった。
教室に着いたが中には誰も居ない・・・。時間を見るとまだ朝礼まではかなりの時間があった。俺は久々に座る所に行くと眠ってしまった・・・。それから20分ほど経った頃であろうか・・・。

 「舞!修が来てるよ!!!」
「本当だねぇ。でも寝てるのかな?」
「それなら、、、起こしちゃおっか?」
 「えぇ、、、でも修さんに悪いんじゃ・・・?」
「いいのいいの、早速行動に移すわよ!」
「もぅ・・・しょうがないな・・・。わかったわ・・・。」
 「修!!修起きてよ!!修!!」
「修さん・・・。起きて下さい・・・。」
俺はその声に目が覚めたのであった。
「ん?おぉ、おはよう!!愛、それに舞も!!」
 「うん、おはよう!!(吹っ切れてるみたいね・・・よかった!!)」
「おはようございます、修さん(元気そうだな。いつもの修さんに戻ったみたい)」
それから朝礼が始まる少し前までずっと世間話をしていた。でも、そんな世間話がとても楽しく感じられて、それでいて時間を忘れられるのは彼女達のお陰だろう。

 朝礼が始まる10分ほど前・・・。
「おっ!!玲の言った通りちゃんと来たな!修よ!!」
 「駿一か、久しぶりだったな!!元気にしてたか?」
「っったりめーだろ?それより、心配したんだぞ!!この野郎!!俺はともかく玲や愛・舞・それに先生まで心配させやがって!!」
 「悪ぃ悪ぃ・・・。でも大丈夫!!もう吹っ切れたから」
「ホントか?・・・でもま、修はそういうやつだったか?なら、今日からまた一緒に楽しもうぜ!!学校生活をさ」
「あぁ、こちらこそよろしくな。駿一」
 その後、玲もやってきた。
「修、おはよう。昨日言った通り来てくれたんだ」
 「あぁ、約束したしな。それに俺の中でも吹っ切れたつもりさ。だから、これからもヨロシクな!」
「うん、よろしくね。 っっと、それとさ、昨日のことはくれぐれも内緒で・・・。知られたらまずいわ」
 「ん?まずかったことなんかあった・・・か?」
「なにいってんのよ!!」
 ここで俺の脳裏に浮かんだのは俺が玲を抱き締めたシーンだった・・・。
「おぉ、これはまずいな。うん、だまっとくよ・・・。」
 「よろしくねぇ、、、あ、、そろそろ朝礼始まるみたいよ?」
五十嵐先生が入ってきた後、本鈴が鳴り、朝礼が始まった。
 その後は時間が早く感じられ、もう放課後になっていた・・・。

「ねぇ、修!!今日の夜暇?」
 「ん?愛?どうしたの?突然」
「ほら、あなたの携帯番号教えてもらったじゃない!!だから、今日あたり電話しようかな・・・、とか思ってさ!どうかな?」
 「それなら一向に構わないよ」
「ありがと、また夜にね!!それじゃ!!」
 
「・・・・・ホントに嵐のような人だな。それじゃ、俺も帰るかな?」

 俺は帰宅してしばらくごろごろした後夕飯の買出しに行くため、ドアを開けると前方から玲が近付いてきたのだ。
 「玲?どうした?」
「ん?あぁ、家であまった食材とかあるからさ、修の所でカレーでも作って一緒に食べようかなぁ・・・?なんて思ったんだけど、邪魔だったかな?」
 「いや、俺は今から買出しにいこうとしていただけだから、どうぞ、あがってよ」
「ありがと!!お邪魔するね」
 ・・・玲は調理をはじめた。俺も手伝った・・・。そして作り終えて一緒にカレーを食べていたところで、こんな話がでてきた。
「ねぇ、修?最近噂になってる通り魔の話・・・知ってる?」
 「あぁ、そういえばクラスの人達がそんな話をしていたのを聞いたぜ?それがどうかしたのか?」
「うん、なんとなく怖くてさ。修も気をつけたほうがいいんじゃない?1人暮らしなんだし」
 「そうかもなぁ・・・。まぁ、なんとかするよ!!」
そうこうしている内に時は過ぎていくばかり・・・
「あぁ、そろそろ塾だから、帰るね!それじゃ!!」
 「おぅ、またなぁ!!」

玲が出ていってから数分後、俺の携帯に電話がかかってきた。俺は愛だろうと思い電話にでると、、、
 「はいもしもし?」
「修?私!!今大変なの!舞がみkふあしhv・・・」
 確かに愛だったがパニックになってるようでなにを言ってるのかわからない・・・。
「愛?落ちついて話してくれ・・・。舞がどうかしたのか?」
 「・・・・うん。落ちついた。 えとね、、、舞が買い物から帰ってくるのを脅かしてやろうと思って公園のところで待ち伏せしてたらね、舞の悲鳴が聞こえたの・・・。それで、、、それで、、、」
 「場所は・・・?」
「へ?」
 「場所はどこかと聞いている!!!」
「あぁ、、、今いる場所は岩谷国立病院の入院病棟の505っていうところに舞はいるの。今公衆電話からかけているから圏外にはならないみたい・・・。」
 「わかった、、すぐに行く!!」
俺は電話を切った後すぐに刑事さんに連絡を入れてすぐにその場所に向かってほしいと頼んでおいた。
 ・・・・・30分後、岩谷国立病院の前・・・・・。
「刑事さん、すんません!!急に呼び出して・・・」
 「修君、どうしたんだい?突然」
「いえ、俺のクラスメートが通り魔に教われたみたいなんスよ。それで、もしかして俺の両親を殺したやつとなにか関連があるのかと思ったから刑事さんを呼んだんです。」
 「・・・・そうか。まぁいい、被害者のところに向かおう」
「はい!!」
 俺達はすぐに病室にいった。個室で眠っているのは舞。一緒にいるのはその家族のようだ。俺は愛を部屋の外に呼び出して事情を聞いた。
「愛、舞はどうしたんだ?」
 「うん、、、それがね、公園の近くで誰かにつけられていると気づいて叫んだら突然頭を鈍器なもので殴られたみたいでね。幸い急所ははずれてるみたいだから、命に別状はないみたいだけど・・・」
「そうか・・・。刑事さん、最近多発してるのはこんな感じですか?」
 「あぁ、これは以前他の人が被害にあった通り魔と同じ手口だな。ただ、俺には正直君の両親を殺した犯人との関連性が見当たらないんだよ・・・。」
「そうでしたか・・・。」
 「すまないな。だが、刑事課の総力を持って君の両親を殺した犯人、それにクラスメートを襲った通り魔も一緒に捕まえてやるから」
「わかりました・・・。俺に協力できることがあれば連絡してください」
 「わかった、それじゃ、俺は署に戻るよ。」
刑事さんは署にもどって行った・・・。
「愛・・・」
 愛は泣きそうだった。俺は愛にこう言った。
「愛、君が近くにいなかったらもしかしたら発見が遅れて舞は死んでいたかもしれない。だから、君が近くにいてくれてよかったんだよ。とにかく、明日は学校に来てくれないか?俺も手伝うから犯人探しの手がかりとか見つけて見よう?な?」
 「・・・・・・・うん・・・・・・・」
俺はコレ以上かけられる言葉は無く、舞の顔をみてしばらくした後帰路についた・・・。
 明日からは犯人探しがはじまるのであった・・・。
次回に続く・・・。


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