蒼い空に・・・第5話第5話 「双子の苦悩×通り魔×ハイテンション」舞が襲われた翌朝、俺はいつもどおり学校へむかった。 教室に辿りつくと愛1人しかいなかった。 「愛!おはよう。」 「うん・・おはよぉ・・・」 「昨日は眠れたか?」 「ううん、あまり眠れなかった・・・。舞のことが気になってさ、でもみんなに心配はかけさせたくはないし・・・」 「そうか。。。早く犯人を見つけるがためにも今日からいろいろと考える。だから、愛も手伝ってくれるか?」 「うん・・・でも、今日はやっぱり無理かな・・・。考えると辛いし・・・」 そうだ、その心情は俺も理解できる 「無理は言わないさ。だから、今はあせらず落ちついて行こう?な?」 「うん。ありがとぉ」 その後、朝礼までに「美人姉妹の妹、通り魔の被害に遭う」という話しは学校中に広まっていた。教員も犯人逮捕に躍起になっている。その日の朝は警察署の人間もやってきていた。 ・・・・・・・・・・朝礼・・・・・・・・・・ いつもどおり五十嵐先生は教室に入ってきた。 「 みんな、おはよう。聞いてのとおりなのだが昨日、同じクラスの上原 舞が通り魔に襲われて今現在入院している。そこで、教員会議で通り魔からの被害を最小限に防ぐために今日は午前中で終わりにする。 それと、今日から日替わりで舞の見舞いに行ってもらうことにする。今日は戸谷、高井、金城に行ってもらいたいのだが、どうかな。」 俺と玲は即OKをだしたのだが、駿一は違っていた 「すんません、今日は外せない用事があるんで遅れていきます」 「そうか、事情があるというのなら仕方ないな。」 ・・・・・・・・・・・・・時間は過ぎ岩谷国際病院・・・・・・・・・・・・・・・・ 俺と玲は1度家に帰宅した後病院へ向かって今は病室だ。 「具合はどうだ?舞」 「修さん。心配かけてごめんなんさいね。。。でも、もう大丈夫ですよ!」 「そうか?ならよかった。。(この子も愛と同じように平気なふりをしてるようだな・・・。)」 「頭にあるその包帯・・・。すぐにとれるといいのにな」 「そうなんですよね、うっとうしくてうっとうしくて」 その時、玲が入ってきた 「ゴメンね。今リンゴを剥いてきてさ。舞、よかったら食べてよ!」 「玲さん、ありがとうございます。いただきますね」 舞はきちんと食べ終え、再び話しを戻した。 「それで、今日の朝は刑事さんが来て、私にいろんなことを聞いてたよ」 「その内容・・・教えてくれるか?」 「犯人の顔や体型を覚えているのか?とかいうかんじだったんですよ。それで、私が覚えていたのは左目の下のあたりにホクロがあったことだけだったの・・・」 「そうか・・・。でもま、それだけでも覚えていた舞はすごいや。(これで1歩近付いた感じだな)」 話しを終え沈黙している俺達・・・。そんなことを知らずに駿一が到着した 「いやぁ!!メンゴメンゴ、遅くなったね!」 「駿一・・・。ここ病院」 「おっといけねぇこいつは失礼したな!舞は具合のほうはどうだ?」 「はい、おかげさまで。駿一さんも来てくれてありがとうございました。」 「いいってことよ!」 駿一が舞の近くに歩いてきたその時だ。何も無いところで駿一は派手に転んだのだ・・・。俺達は笑っていた。舞も笑っていた。俺には彼が笑いを取るためにわざと転んだのはわかっていたが、なにも言わなかった。 その後、病院の医師の話では退院は3日後らしい。それを聞いて安心した俺達は面会時間も過ぎたので帰ることにした・・・。 |