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colorful days~色づく日々~

colorful days~色づく日々~

蒼い空に・・・第10話

第10話・・・「後悔」


修はまた新しい朝を迎えた。。。そう、今日から登校可能なのだ!!
 「っしゃー!今日から学校かあ。元気出していこう!」
そう言いながら俺は「元気ハツラツゥ!」で有名なドリンクを一気のみしたあと家から出てきた。
 家から出てからしばらくは皆とは別の道だ。歩きながらいろいろと思い出してみる。。。
「あぁ、駿一はよく見舞いに来てくれていたなぁ。。。あとは愛や舞も来てくれてたか!!他には・・・あっ・・・」
 俺はそこで足が止まっていた。。。玲のことを思い出したのだ。。。
「やっぱり、、、あんなこと言わなければよかったのかな。。。えぇぃ!忘れろ忘れろ!!俺は今をいきるんだ!!」
 そこでまた修の足は動き出したが、やはり足取りは重い・・・。

本鈴ギリギリで修は教室に到着した。
 「修!!おはよー!!」
1番始めに言ってくれたのは愛だった。それからすぐ後に舞から一言
「修さん、お怪我の具合のほうはどうですか?」
 彼女らしい。でも少し心配性な気もしなくはない・・・。
「おはよ!もう大丈夫だぜ!俺、完全復活ってねー!」
 そう言うと駿一から
「ほんとかぁ?どれどれ」
 奴はわざと刺された腹に攻撃を加えてきた俺はたまらず腹をかかえて自分の席についた。
「貴様ぁーー!痛ぇじゃねーかよ!!」
 「はっはっは、その元気があれば大丈夫そうだな!元気だったか?修!おかえり!!」
その言葉を聞いて俺は安心した気がする
「おぅ、ただいま」

・・・・・復活当日、昼休み・・・・・
「ねぇねぇ、修!今日は5時間なんだしさ、私と舞とデートしない!?」
 「デート・・・って・・・。おぃ!そんなんじゃねーだろ?」
愛は笑っていた
「アハハ!!冗談だって!!修はやっぱり面白いねぇ。 それよりさ、今日はホントにどっか遊びにいかない?どうせ放課後は暇なんででしょ?」
 そういうと駿一が割ってはいってきた。
「修ぅ~?ぬけがけはゆるさんよぉ?俺も行くぜ?いいよな?な?」
 駿一は行く気マンマンなようだ。。。
「俺も空いてるし、それじゃあこの4人でいくか? んで、どこに行くの?」
 それは舞が答えてくれた
「今日はゲーセンとかショッピングに行きますよ?」
 「そうか、そいつは楽しみだな!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・放課後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺達4人はまず岩谷109に辿りつき、ショッピングタイムを始めた。なんとなく予測はできていたが俺と駿一は荷物持ち・・・
「さぁ!!どんどん買うわよぉーー!!」
 そんな傍らやはり舞は俺達の心配をしてくれている・・・。
「大丈夫ですか?すみません。。。」
 俺達は正直辛かったが、そんなところはみせたくはなかったからひたすら耐えた。
「俺達は・・・大・・・丈夫さ!!」
 「そうですか? それだったら、これもお願いします」
舞の手からまたなにかを渡される。。。あぁ、地獄だ・・・。

その後、俺達はゲーセンにいって遊んだりして、夕食も外で食べることにした。
 いつものファミレスに入ってメニューを選び、呼び出しボタンを押す。
「はぁーい、お待たせしましたぁ。ご注文はなににしますか?」
 「私、このスパゲッティ-で、舞は?」
「私もそれで。駿一さんは?」
 「俺はこのステーキセット!修は?」
「俺は、、、このカレーで。お願いし・・ま・・すぅーーー!?」
 俺は驚いた!!目の前にいるウェイトレスのお姉さんはあの時あった謎の人物ではないか!!あの時のシーンを思い出す・・・。
「そう、これは運命、私・・・あなたのことが。。。」
 今でも鮮明に覚えてる、告白寸前で俺が逃げたんだ。。。
「お久しぶりですね。 ご注文は以上で?」
 「は・・・はぁ。これでお願いします。。。」
あのお姉さんは店内の奥に消えて行った・・・。
そこでさっそくこの質問
 「おいおい、修!!あのキレイなお姉さん誰よ?」
「いやぁ、、、ちょっと面識があって・・・。」
 その後は愛と舞の視線が痛かったが夕食も終えたので、帰路についた。
 
帰宅後・・・、緊張のあまりご飯をあまり食べられなかったのか俺はベットに横になってからも空腹感を感じっぱなしだ。。。
「あぁ、、、腹へった。。。これだったら別のところでちゃんと食えばよかったぜ。。。あぁ、、、なんか食いてぇ・・・。」
ふと頭に浮かんだのは以前1度だけ食べたことのあるおにぎり・・・。誰が作ったかもすぐに浮かんだ。。。そう・・・玲だ。
 「あのおにぎり・・・もう少し食っておきたかった・・・。 
やっぱりあの時あんなこと言わなければ・・・。」
 そう思ってるとドアのベルが鳴った!
「玲か!?」
俺はそれを期待したが、予想とはまったく違う人がきた。。。
「後つけてきちゃった!!」
 なんと、あのお姉さん!
「えぇ?!ストーカーッスかあなたは!?」
 「えへへぇ、だって、さっきあまり食べてなかったでしょ?気になったから店から少し食料を持ってきたのよぉ?」

俺は呆然としていた・・・。
「(おぃおぃ、この人にストーキングされてたのかよ・・・。) まぁ、こんなところではなんですから、どうぞ・・・。」

お姉さんは俺の家のキッチンに飛び込むや否や料理を作り始めた
 そこに俺はこっそり顔を出しのぞいてみるとおにぎりを作ってるように見えた。。。が、それより驚いたことが起きた!!
 「そんなところにいないで、座ったら?」
な・・・何故だ!!俺の影はキッチンとは反対側に伸びているから見えるはずもないしキッチンには鏡など置いていない・・・。この人・・・何者???
 「は・・・はぁ。」
俺はいつも座る椅子に座って待つことにした。。。それから数分後
 「はぁーい、おにぎりできましたよぉー?」
「あっ・・・ども。 それじゃあ、いただきます・・・。」
 俺は1口食べるとあの時の・・・そう、玲が作ってくれていたおにぎりの味を思い出した。。。
「どう?味のほうは!!」
 「おいしいっす。。。どうもありがとうございます。」
俺はそれを食べ終えるとお姉さんに質問をしてみた。
「あの、1つ聞いてもいいっすか?」
 「構わないわよ?」
「あなたは・・・一体何者なのですか?」
 「私?・・・私はただの人間よ?ごくごく普通の女でーす!!」
「では、何故俺の気配がわかったんすか?どうやっても普通の人ならわかんないはずっすよ!?」
 「それは・・・女の勘ってやつよ!! それより、なんでこの前は逃げちゃったの?訳があるなら聞かせてよ?」

「・・・わかんねぇっす。。。わかんねぇっすけど、あなたの言葉の後、俺がその前に告白して失敗した子の悲しそうな顔がぱっと浮かんだんです。。。それでいつのまにか自分の足は動いてました。。。」
 「・・・そう。。。ごめんなさいね、辛いことを思い出させて・・・。でもね、恋愛なんて、いつだってできるものよ?ほら、今も目の前に・・・」
そういうとお姉さんは俺の顔に自分の顔を近づけてきた!!俺はそこから離れた。。。
 「・・・すんません。今はその気には・・・」
お姉さんは残念そうにしてた
 「そう・・・残念ね。 でもね、これだけは忘れないで? 辛かった過去があるかもしれないけれど、忘れること。。。自分は過去には戻れないんだから、前を見てゆっくり、ゆっくりでいいから進みなさい?」
 俺はなんとなくだが心が軽くなった気分だ・・・
「その言葉、受け取っておきます。。。」
 「うん!それでこそ男の子!!頑張りなさい!! っと、それじゃ、私そろそろ帰るね!!」
俺は帰ろうとしたお姉さんを呼び止めた
「あの!!あなたの・・・名前は?」
 「・・・そうだった、私の名前を言うのを忘れてたわ。。。私は星野 瑠璃(ほしの るり)よ。ルリ姉ってよんでね!修君!」
 「なんで・・・俺の名前を?」

「そりゃあ、さっきレストランで友達があなたのことをそうよんでいたからよ? それじゃね、修君!」

・・・ルリ姉は去った。。。俺にはまったくよくわからない人にしか見えなかったが、玲に近いものを感じたりもしていた。。。
「 ルリ姉・・・か。」
 
次回に続く


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