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colorful days~色づく日々~

colorful days~色づく日々~

諜報部・・・第1話

第1話・・・「入部試験開始!インチキ野球チームの秘密を暴け!!」

本編・・・
 5月11日、朝5時40分・・・。
 俺は部長?に言われた通りグラウンドの木の下に到着していた。
「20分も早くついちまったぜ、眠いったらありゃしねぇよ・・・にしてもパートナーが綿貫さんだったとは、、、意外だぜっていうより諜報部員だったのか?まぁ、いいか。それはさておき今日からその任務とやらを頑張らなくては諜報部員になれない・・・。なんとしてもクリアしてやるさ!!」
 
 朝6時
綿貫さんが到着した。
「あれ?神童君じゃない、どうしてここに?」
 「いやぁ、諜報部の部長らしきパペットにここに来るように頼まれてさ。」
「っということは、今日から試験をするパートナーってあなたのこと?」
 「俺のこと聞いてなかったの?」
「部長にはパートナーが来るとはいっていたけどまさか神童君だったとは・・・意外だわ」
 「まぁ、そういうことだからよろしく頼むよ!!それで、任務の内容は?」
「えぇ、それなんだけどね、桃月の隣街の岩谷町の草野球チームを知ってる?」
 「あぁ、岩谷雑草軍(いわやざっそうぐん)だろ?草野球の強いチームで有名だぜ?でも、雑草軍がどうかしたのか?」
「あのチームがイカサマしてるみたいなのよ。それで、私に調査を任されてさ、」
 「ほぅ、つまりはその野球チームを探ればいいんだろ?なら話は簡単だぜ!!俺がそのチームに潜入する。そこで探ればいいんだろ?」
「うん、私は女だったから入れてくれないのよ・・・。パートナーが同じクラスのそれも男で安心よ。練習は見てあげるから安心してね!!」
 「了解した。まぁ、よろしくな!!」

・・・・・・・・・・・・・そして放課後・・・・・・・・・・・・・・・
「それじゃ、行こうか?綿貫さん」
 「えぇ、神童君が草野球チームに入りたいというのは先方のほうには連絡してあるから、頑張ってね!!」
「任せておけ、俺がその秘密とやらを探ってやるよ。」
 
 ・・・・・・・・所変わって岩谷球場・・・・・・
「チ-ッス!今日から世話になる神童ッス」
 「ほぅ、君が神童君かね?私は監督兼町長の岩谷 和良(いわやかずよし)だけどもね、このチームのルールは常にフェアプレーで、そして秘密厳守なのだがね、それは守れるかな?」
「大丈夫ッス!!(これはまた・・・秘密厳守とはよっぽどまずいようだな・・・)」
 「そうか、では、希望のポジションは?」
「ピッチャーです!!」
 「なら、投げ込んでみなさい。四方!神童君の球を受けてみなさい」
「わかりました。それじゃ、さっそく受けてあげよう。投げてみなさい」
 そのころ、球場の客席では綿貫響は練習を見ていた・・・。
「神童君、ピッチャーなんて言ったけど大丈夫かな・・・。ちゃんと出来ればいいんだけど・・・」
 その時だ、、、グラウンドに歓声が沸いた
「おぉーーーー!!」 
 視線の先は亮輔だ。彼の投げた球は速度はそこまでないが変化球のキレが抜群なようだった
「神童君・・・すごいや。ん・・・?神童 亮輔・・・。あぁ、八幡中のエースで東京選抜にいったピッチャーも神童 亮輔。彼だったのね!!これもチェックしておかなくちゃ」
 「なかなかやるね。その意気だよ!!」
「ウッス!!」

・・・・・・・・・・・3時間後・・・・・・・・・・・・
亮輔は練習を終え、グラウンドから出てきた。
 「おつかれ、神童君、上手かったじゃない。さすが東京選抜に選ばれただけのことはあるわね。」
「何故?それを・・・?」
 「簡単なことよ、あれだけ上手くて神童の名前のつくこの辺のピッチャーなんて去年八幡中にいたエース、神童 亮輔しかいないわ。」
「懐かしいな。その話は・・・。」
 「それで、どうだった?内部のほうは・・?」
「あぁ、やはり怪しい。選手からするとあの程度の練習・そして個々の能力じゃ強豪なんて言うのはおかしいな。それに秘密厳守というのはどうも気になる・・・。まぁ、明日試合もあるようだし、その時の先発は俺だからそこで全てがわかるだろうね。」
 「・・・・・・・・・くれぐれも・・・怪我だけはすんなよ?」
「わかってるさ。俺はやるからには勝つし、部長に言われた任務はこなすさ、ところでさ、綿貫さんは俺の家に近かったよね?」
 「うん、そうだけど、どうして?」
「いや、自転車を貸してもらったからさ、乗っけてこうと思って。」
 「ホント?やったぁーーこれで楽だ!!」
こぎはじめてから異変に気づいた。スピードが出なかったのだ・・・・・。

 「・・・(重い・・・)」
「ん?神童君どうしたの?顔色わるいけど?」
 「ん?いや、そんなことはないさ。大丈夫だよ(重い・・・けど、そんなことは言えない・・・)」
しばらくして重さになれたのか、だいぶ楽になった。そしてしばらくすると、桃月川の川辺の道についた。 夕日がキレイだ。
「ねぇ、神童君!夕日がキレイね!!」
 「あぁ、ホントにな!風も気持ちいいしさ!!」
俺はちらりと後ろを向く、すると夕日をみている綿貫さんが俺の目の前にいた。夕日をみているからなのかはわからないが、とてもキレイに見える。
「なぁ、俺と綿貫さんが話すのって今日が初めてじゃね?」
 「そういえばそうねぇ。でも、神童君と話していると時を忘れるってかんじになるのよねぇ・・・。」
「俺も、綿貫さんと話してると楽しいよ(重いけどね。。。)」
 「ホントにぃ?それなら嬉しいけどさ!!アハハ!!」
笑顔がキレイだった・・・。俺はその時とても切ない気持ちになった。(これを世間一般では一目ボレという、だが主人公は恋愛オンチなためわかっていない)
 
 そうこうしているうちに彼女の家の前まで着いた。
「ありがと、神童君。おかげで楽だったよ!!」
 「いえいえ、俺も綿貫さんと話せて楽しかったよ! それと、明日の試合。俺は情報収集もやるけど、全力で投げるから、応援してくれ!!」
「わかってるって!!じゃね!」

 そして俺は勝負の日に向けて眠る。明日の勝利と試験の合格を祈って・・・。


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