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colorful days~色づく日々~

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諜報部・・・第4話

第4話・・・「dead or alive」


 俺達4人は旧校舎に入った。もう後戻りはできない・・・。
「さて、まずはリーダーを決めようか。誰がいいと思うよ?」
 響から出たのはその言葉だった。それに対して芹沢はこう答えている
「神童君と犬神でいいんじゃね?男だし。それで2手にわかれて行動すれば任務終了も早くなるって!!」
 「それもそうねぇ・・・。それじゃ、犬神と芹沢、私と亮輔で行動しましょ?ただし、犬神は必ずこの無線機を耳につけて。でないと連絡手段がとれないよ。。。」
 「おい、携帯はどうなんだ?」
「ん?なんでだ。。。俺の携帯圏外だぜ?でもPCだけは動いてる・・・。」
 全員そのようだ。携帯電話だけ使えなくなってる・・・・。
「携帯がだめだとそれを使うしかないな。わかった、それは耳につけておこう」
 犬神と芹沢が別のところに行こうとしていたので俺は呼び止めた。
「犬神君、これを受け取ってくれ。」
 「これは、、、一体?」
「ガスガンだがデザートイーグルだ。これが替え玉とガスボンベ」
 「いや、そうではなくてなんでこんなものが必要なんだ?」
「部長が言っていた通り今回の任務は死がつきまとうもの。だからこれでお前が芹沢さんと自分の身を守るんだ。」
 「・・・・・・・まぁ、いいか。これは確かに受け取った。それじゃ、行くぞ芹沢」
「おぅよ!!」
・・・・2人は廊下を左側に進んだ。
「それじゃ、私達は右側ね。行くよ?亮輔」
 「おぅ、頑張ろうな」
「うん・・・。でも、あの銃渡してよかったの?もうないんじゃ」
 「いや、もう1丁用意してあるから安心しな。」
「そか、なら大丈夫そうね。」
 そう言いながら俺達は右側の通路を歩き始めた・・・。

・・・・・・・5分後・・・・・・・
さっそく犬神のチームから連絡が入った。
 「こちらA班、目の前に大きな蜘蛛の巣があるが、どうする?」
「こちらB班、了解した。刃物があればそれで切り落としてから通ってくれ。気をつけろよ?」
 「了解・・・」

「亮輔、あっちはさっそく怪しいみたいね。こっちはどうなるのかしら・・・。」
 「さぁ、どうなることやら。。。でも、やけに後ろから殺気っぽいものが出てるんだよなぁ。。。」
そこで俺が振り向いた瞬間であった。人が立っていた。あきらかに弱々しそうにしながらあるいている・・・
 「犬神か?」
もちろん返事はない・・・。
「響、俺の後ろにいろ、離れるなよ?」
 「う、、、うん。」
「止まれ、犬神なのか?芹沢なのか?答えないと撃つぞ?」
 止まる気配がないため、俺はしかたなくガスガンを1発撃ったのだったが・・・。
「当たったの?」
 「たしかに命中したはずだ。。。。でもなんで倒れない?頭をうったんだ。少しは怯んでも・・・」
その時だった・・・。急に走ってきたではないか!!
俺は身構え響を後ろに追いやってから臨戦体勢を取っていた・・・。
 「亮輔!!」
「大丈夫だから、早くA班に連絡を!急げ!!」
 「うん!!  こちらB班 綿貫!!A班、応答して!!A班?どうしたの? 」
俺はそんななか人間らしき生物と交戦していたのだが、ある異変に気づいた・・・。
そう、その生物は太い尻尾がついているではないか。見るからに固そうなその尻尾でたたかれたら死ぬ・・・。そう思いながら俺は戦いを続けた・・・。 後ろに回りこみ脳があるような部分に飛びげりをくらわせた。
 すると、その生物はみるみるうちに蒸発していってしまったではないか・・・。
「なんだったんだ、こいつは。。。それより、響!A班のほうは?」
 「それが、、、連絡がないのよ。もしかして・・・。」
「それもあるかもしれない・・・。でも、これは任務だ。捜索は後にして先に対象物の調査をしまくては先に俺達が死ぬ。。。それに、A班はまだ大丈夫なのかもしれないしな」
 「でも、、、」
「いいか?可能性がゼロでないかぎり俺達は諦めちゃいけねぇ。だから、俺は彼等が生きていることを信じているし、俺達も生き延びれると信じている。」
 「可能性か・・・。私は・・・私は亮輔を信じるよ!」
「そうか、なら行こう。奥の部屋を調べ終えていないしな。」

・・・その頃、とある暗い部屋では・・・
「おい、、芹沢?生きてるか・・・。」
 「あぁ、、なんとかな。。。でも、、ここはどこなんだよ・・・それになんでうごけねぇんだ。。」
「わからないがいつのまにか蜘蛛の巣のようなものに貼りつけられていたみたいだ。。。それに通信機を落としてしまった・・・。」
 「はぁ?それじゃ連絡とれねぇじゃねぇかよ!!どうしてくれるんだ!!」
「そんなことを今更言っても始まらないだろう・・・。今は後からくる増援とB班の2人が来てくれることを願おう」

 ・・・・・・所変わって1階、奥にある部屋・・・・・・・
「なにかわかったぁ?」
 「いや、こっちにはなにもないぞ」
「ん?ちょっとまって!!亮輔!こっちに武器があるよ?」
 「ホントかよ、どれどれ。。。」
俺は響のとなりについて武器を調べた。
 「こりゃあ実物ではないけどガスガンっぽいぞ?替え玉もたくさんあるみたいだ。これは持っていこうか。」
そう言って武器をしまうとその近くにあった棚がくずれてきたではないか!!俺はすぐに響を押し倒して上に盾になるかたちをとった。案の定棚にあった本がたくさん落ちてきて下敷きになってしまった・・・。
 「うっく、、、響ぃ・・・大丈夫か。。。」
「うん、、こっちは大丈夫・・・でも、、、息苦しい・・・」
 ふと気づくと俺は響の上にのっかっていた。顔に膨らみがあたっている・・・。
「ゴ,,,ゴメン!!」
 すぐに俺は近くの本をはらって起きあがった
「大丈夫?ホントごめん。!!」
 「いいのいいの、、、事故事故(・・・とは言ったけど私って太り気味だし・・・お腹とかでわかっちゃったかも・・・恥ずかしい・・・。」
 「あぁ、、、うん。(事故とはいえ響の胸に自分の顔を乗せていたとは・・・。嬉し、、いやいや、気をつけなくては)」
 考えてることがまったく噛み合わない2人。これで息が合うのかわからなくなってきた。その後も行動はチグハグしっぱなし・・・。

・・・・・・・・・・・・とある暗い部屋・・・・・・・・・・・・・・・
「なぁ、犬神・・・。お前神童君からもらった銃があったよな。。。取れるか?」
 「今やろうとしている!!」
犬神は必死に手を動かすとなんとか触れることができ、ちゃんと取れたのだ。
「取れた・・・。少し待ってろ」
 犬神は自分の付近を張り巡らされてる蜘蛛の巣らしきものを撃って自分を巣からはずし、その後芹沢も無事救助した。
「ふぇーー、助かったよ!サンキュー」
 「いや、それよりもB班の連中が心配だ。それに、増援はどうなってる。。。」
「なぁ、気になってたんだけどその増援ってなんなんだy。」
「黙れ、近くに誰かいる。。。足音がするぞ」
 カチ、カチ、カチ・・・。ゆっくりと近付いてくる足音。。。ドアが開いた!!犬神達の見たものは自分達よりも大きい蜘蛛そのものであった。。。
 犬神は迷うことなくガスガンを放ったがすこし怯む程度だった。。。
「きかないぞ!!」
 「なにいってんだよ!!逃げねぇと死ぬぞ!!」
「わかっている・・・。だが、出入り口を塞がれてはどうにも。。。」
 蜘蛛の前足が芹沢を蹴飛ばした。犬神は押し倒され餌食になりそうだ。。。その時だ!!
「犬神君!!芹沢さん!!」
 その言葉が届いたと同時に蜘蛛は力なく倒れた・・・。
「遅かったじゃないか・・・南条。」
 「へ?南条?こいつがか?」
芹沢が見ているものはあきらかに人間サイズのマ○ンガーZの形をしたロボットだ・・・。
「芹沢さん!私ですわ。これは南条光子力研究所で極秘裏に開発されたスーツですわ。見た目はロボットですが中身は人間でしてよ?」
 そういって頭部のパーツを外すと南条の顔が出てきた。。。
「あぁ、、本当だ。こいつはすげぇなぁ。。。」
 「今はそんなことをいっている場合ではありませんのよ?はやく綿貫さんたちを探さないと大変なことに。。。」
「お前、なにか知ってんだろ。。。?」
 「いえ、全然知らなくてよ?なにがなんだか。。。」
そう言いながら額に汗が浮き出ている南条。。。それを冷徹な目で見ている犬神と芹沢。しばらくすると南条から本音が漏れた。。。
「実は、、、南条光子力研究所でこのスーツを開発される前、これを永続的に、どの動物にもつけられるようにしようとしていろんな生物を実験にかけましたの・・・。その生物がなんらかの原因でこの旧校舎に逃げ出してそれで今の状況になっていますの・・・。」
 「それって、、、お前が悪ぃんじゃねぇか!!」
「だから、こちらに助けに来たのです!!早く行きますよ!犬神君、芹沢さん」

 さて、A班はピンチを脱し、増援まで現れた。。。これからのシナリオはまた次のお話で・・・。


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