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エンジェル・スノー・トライアングル

エンジェル・スノー・トライアングル

kanaの記録 聴こえないとわかった時






☆日記より転載☆

kanaの障害で、最初に判ったのは聴こえない事でした。
その時の事を書き記しておきたいと思います。

kanaは、私たち夫婦両家の両親にとって、初めての孫です。
kanaの誕生は、みんなに超特大の喜びを運んできてくれました。
産まれたてって、ちっちゃくてカワイイですよねぇ。懐かしい~~。
ホンマ、毎日毎日、可愛くてタマランっ≧▽≦。って見てました。
もちろん、じいちゃん、ばぁちゃん達は、ダッコしたくてたまらず、
静かな争奪戦が、あったようななかったような・・?(笑)

出産後、1ヶ月程実家に戻っていたのですが、その頃に「?」と思う出来事が
いくつかありました。
宅配業者さんの応対に出た時の事。ギャンギャン泣叫ぶkanaの声を聞いた業者さん。

「おっちゃん、ピンポン押してもうたもんなぁ。ビックリして泣いてしもたなぁ。ごめんなぁ。」

・・と、仰いました。私 『いえいえ、ずっと泣いてますから。』・・・。

【赤ちゃんって、ピンポン鳴ったらビックリするん???】 

kanaは、何があろうと関係ありませんでした。
実家に帰ったその日から、昼間はずっと泣いてました。
何があっても、泣いてました。
最初の頃は、一日中抱いたり揺らしたりなだめてましたが、
泣き疲れて眠るだろうと考えて放っておいたら、
3時間ぶっ通しで泣いても、まだ全然泣き止む気配なく泣いてました。
泣き疲れることが無かったように思います。
「音楽をかけたら泣き止んだ」と先輩ママからアドバイスされて、
CDを流したりしたけど、全く変化なし。
おっぱいをあげる以外に泣き止む方法は只一つ、抱っこすることだけでした。
そろそろ1ヶ月になるかな・・・って頃には、それも落ち着きつつあって。
少しずつ寝てくれる時間が増えたので安心していました。
が、音への反応は相変わらず「?」でした。
1ヶ月検診の際に「ずっと泣いてて、呼んでも泣き止まない気がする」
と話ましたが、
『産まれてしばらくは泣いてばっかりの子なんて沢山いるから。大丈夫よ』
と言われました。
私も、そうだよな~、と自分を納得させてました。
だけど、お父さんもその頃には「ちゃんと聴こえてるか?」と言う事がしばしばあり、
私は半信半疑で実家を後にし、自分達の家へ戻りました。

家へ戻ってからは、怒涛の《夜泣き》が始まりました。
何をやってもダメ。泣く、泣く、泣く、泣く、毎晩毎晩・・・・
連日連夜、とにかく激泣きの日々でした。
先輩ママからは
「3ヶ月までが大変。とにかく3ヶ月超えたらグっと楽になるから」
と言われていたので、なんとか頑張っていましたが、日が経つにつれ

「呼んでも泣き止まない」「電話の音に無反応」「音楽に無反応」

・・・なのが気になって仕方が無くなっていました。
そして、3ヶ月検診時に保健婦さんに相談。
その場でガラガラを鳴らして確かめたりしてくれましたが、
「追視(物を目で追う)はするけど、反応があやふやですね。
念のために検査を受ける手配をしましょう」
と言われました。
まさか「検査」などと言う言葉を聞くとは思ってなかったので、
その時の私はかなり慌てていたと思います。
すぐに聴覚検査と訓練を行っている大病院の小児耳鼻科に予約を入れられ、
紹介状を手にして家に戻りました。
予約の日にはお父さんにも会社を休んでもらい、一緒に診察を受けました。
が、耳の中の診察と問診だけでその日は終わりました。
外からの診察では以上は無し。聴覚検査は別に予約が必要だと言われ、
「まだ4ヵ月弱では反応も判り難いかもしれないので、6ヶ月を向かえたあたりで検査しましょう。」
と言われました。
結局kanaが6ヶ月を迎えるあたりの12月18日に検査予約を入れてもらい
その日は何の収穫も無く帰りました。

私たち夫婦は、「なんじゃ~~・・・」と釈然としない思いで帰宅。
それからの2ヶ月間は

「検査を受けずに、もう少し様子を見ようよ」
『早く受けて、どっちかハッキリ知った方がいいよ』

と、何度も私達の間で話合い、『聞こえてるはず・・』と、
寝ているkanaの横で大きな音を鳴らして見たり、拍手して見たり、
起きてる時に歌を唄って一緒に揺らして踊ってみたり・・・・。
とにかく、「聴こえている」証拠となる「何か」を必死に見つけようとしていました。
けれど、kanaは振動には反応するものの、音への反応は相変わらずでした。
ただただ悶々としただけの2ヶ月が過ぎ、検査の日を迎えました。







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