大根を煮るしあわせ

　急に寒くなった。大根の煮物が美味しいころだ。この前から私は大根の煮物を食べたかった。ところがこのところ私は日中　家にいない。ずっとず～っと留守番が私の仕事？だったはずだ。が、しかし、出かける用事が続いている。こんな風に長期にわたり？？１日のほとんどを過ごしていた台所を離れるとなんだかカンが狂うような気がする。 　もちろん朝食の準備から始まり弁当も作っているし、夕飯も作る。でも、ちゃちゃちゃっと作ったごはんは、ちょっといつもと違う気がするの。 　病院という場所は疲れる。その待合室となっている長椅子のある廊下、看護師さんが名前を呼んでも誰も返事をしない。何度か呼んで、それからおばあちゃんのひとりひとり名前を確認されていた。おばあちゃんの一人が自分の名が呼ばれたことに全く気が付かないで座っていらした。 　耳が遠いのに一人で来ているおばあちゃん、家族の人いるのかな？忙しくて付いてきてあげられないのかな？ 　いろんな光景に考えさせられる。リストラなう！ 　待合室で本を読む時間があるので、近所の眉丈文庫からお借りしたこんな本を読んでいたから余計にいろいろ考え込んでしまったのかも？内容は重いですが、作者たぬきちさんの文章は読みやすくて好きです。 　とりあえず今日は２時くらいから家にいたので念願の大根を煮た。長芋ときゅうりとカニ蒲鉾で酢の物も作った。久しぶりにベーグルも焼いた。 　私はこうやって台所仕事をするのが好きだし主婦業が好き。