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ときどきアウトドア!

2018年09月02日
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カテゴリ:├ 山歩き
横尾山荘に宿泊した朝は、いよいよ蝶ヶ岳に出発です。

台風の接近で、昨夜の夕食頃から雨は降り始めていますが、朝起きた時には、台風は予想コースを大きく外れ、どこか遠くの方をとっくに通り過ぎ、外はこれ以上ない快晴。初めて経験する重さのザックを背負い、それなりの急登を登るこの日だけでも晴れていてほしい想いから、そんな奇跡を夢見ていましたが、現実はそんなに甘くはありませんでした。

台風そのものは夜のうちに最接近し、少しづつ離れて行っていますが、鉛色の雲に覆われた空からは雨が落ち、強い風も吹いています。ベストな状態を望んでいた日を、まさかの最悪の状態で迎えることになりました。穂高神社奥宮まで行きながら、明神池をスルーした罰が当たったのか?

写真ではなんだか明るい感じもしますが、見難いので少し明るく加工しただけで、薄暗い朝です。最悪です。しんどそうです。しんどくて、ここから先の写真が激減しますので、ダイジェストでお送りします。





横尾山荘で、チェックアウトに合わせて登山届を受付の方に渡すと、冷たい雰囲気で「蝶ヶ岳ですか~。樹林帯を抜けると相当強い風が吹いているはずなので、危険を感じたら必ず引き返して来てください」と釘を刺されながら出発。言われていることは、ごもっともですが、出来れば引き返してきたくないのも事実。カエル君、折り入って頼みがあるんだが・・・。君には悪いが、この天気何とかしてもらえないかな~。





強風と雨は続いていますが、木々に囲まれた樹林帯では、その風をまともに受けたり、激しく雨に打たれることもほとんどありません。時折強風に大きく揺さぶられた木から、たまっていた雫がどっと落ちてきて、その直撃を受けると非常に不愉快で、空に向かって怒鳴りたくなります。





コースタイムでは、横尾から30分の槍見台に到着しました。が、出発から1時間30分が経過しています。この状況の中でも、気持ちが折れずに取り敢えず前に進んでいることに、自分を褒めてあげたい。





槍見台とは言っても、そこは天気が良い時の話。槍どころか、横尾を出発してから、ママ以外の人間の姿も見ていません。皆さんの会話の盗み聞きや、登山届提出の時の感じでは、横尾山荘の宿泊客の中で、この日蝶ヶ岳に向かっているのは恐らく我々だけ。宿泊者以外の方がこのルートを登って来るとも考えられず、この悪状況の中、コースタイム4時間のルート上を歩いているのは自分達だけかもと思うと、人の多い登山道は大嫌いですが、ちょっと人恋しくなります。





この辺りから所々ベンチが出てきます。何故ベンチがあるのか?。それは座るためです。ゆっくり休んでいきなさいという、有難いお心遣いです。





第二ベンチは、蝶ヶ岳まであと3kmの場所。あと3kmってどれくらいだ?。どうせ分からないなら、「蝶ヶ岳まで もうちょっと頑張れ」って書いてくれ。





ベンチが沢山あるので、気持ちに余裕があれば、ベンチ一つづつを座り比べて、利きベンチを楽しんでいたところですが、今回はその余裕が無く断念。





後で聞くと、ママも気持ちが折れそうになり、楽しいことを考えながら登っていたようですが、この状況で楽しいこととは何だ?





こんな物を見つけて、気持ち悪がったり。





これを食べると、どんな風におかしくなるのか考えるくらいしか思いつかない。





到着しました~・・・どこにですか?

このしばらく後に、今朝、徳沢から蝶ヶ岳に登り、稜線を歩いて下りて来た一人の男性と出会いました。お互い、今日登り始めてから初めてすれ違う人間だと笑い話になり、ちょっとホッとしました。稜線の状況を聞いてみると、やはりかなり風は強いそうで、情報提供のお礼を述べ、お互いの無事を祈り別れました。





あっという間に樹林帯を抜けてやったぜっ。

樹林帯を抜けた途端、横尾山荘で言われた通り、強い風をまともに体に受けるようになります。汗と涙でビショビショに濡れたレインウェアの内側が、強い風に煽られ肌に接触し、一気に寒さを感じるようになります。この状態が続けば、確かに低体温症に陥ってもおかしくないと、身をもって感じました。

そんな時に見たのは幻覚ではなく、先のとんがった岩。あそこに見えるのが蝶槍なのか?





ハイマツの中を歩きいよいよ稜線に出た瞬間、すれ違った男性の言う通り、そこの風は更にパワーアップしています。体ごと飛ばされそうになるのを、分岐の道標に捉まりながら耐えるママを、papachanも後ろから掴まえてサポート。一歩も動くことが出来ず、ここで暫く足止めを食らっているうちに、いよいよ引き返すことも考え始めましたが、先ほどすれ違った男性が、ここを歩いて来たというその事実だけが、気持ちの支えになりました。

少しだけ風が弱まるタイミングを見計らって、姿勢を低くしながら進み、突風がくると僅かなハイマツや小さな岩に身を寄せて風を避けますが、それすらも無い場所では何度か煽られ、両手も地面に着いて耐えるような過酷な状況です。バッと音がした瞬間、目の前20~30メートルの所に見えた黄色い物体は、papachanの飛ばされたザックカバーでしたが、ここでお別れとなりました。

そんな中、同じように小さな石に身を隠しながらチョロチョロ動く物体を発見。それは初めて見る4羽のライチョウで、我々の前を導くように同じ方向に歩いていたので、この時ばかりは必死にカメラに収めました。その後、別の3羽のライチョウに再び出会える幸運で、ちょっとだけ気持ちを持ち直しました。





四足歩行もいとわない状況の中、霞む視界の前方に突然赤い屋根が見えると、それが蝶ヶ岳ヒュッテでした。飛ばされずに何とか生きて辿り着いたと、安堵した瞬間です。





なんて素敵な建物なんでしょう、なんて素敵な色なんでしょう、ありがたや~山小屋、ありがたや~蝶ヶ岳ヒュッテ、全てが本当にありがたく、救世主のように感じます。

横尾山荘を出発してから大凡6時間、12時20分無事に蝶ヶ岳ヒュッテに到着いたしました。応援ありがとうございました。





さて今回の登山の一番の目的は、蝶ヶ岳からのアーベントロートや夜景、そしてモルゲンロートをゆっくり楽しむことです。そのため、時間の制約の少ないヒュッテ脇のテント場でテント泊をしようと、事前に準備を整え、重いザックを背負って、涙を流しながら死ぬ思いで登ってきました。

そして、いよいよその時がやって来ました。

「二人なんですけど、今日泊まれますか?」 ? ? ?

だって、この状況でテント張ったら、本当に死んでまうやろー。

「大丈夫ですよ」の返事を聞くと、途端に腹が減ってきて、「お昼も大丈夫ですか?」と続けざまのお願いにも、「大丈夫ですよ」とにこやかな対応。

「それでは、お食事の後にお部屋にご案内しますネ」と空気を読んでくれます。これだよこれ、横尾山荘に足りないと感じたのはコレなのよ。わっかるかなぁ~。





体も冷え切っているので、取り敢えず温かいものが食べたい。冷え冷えのフルーツポンチにアイスクリームのトッピングもかなり魅力的で心惹かれます。

が、フルーツポンチに後ろ髪を引かれる思いで注文したのはラーメン。





ママはカレーうどんをチョイス。くそぉ、ベストチョイスしたはずなのに、カレーうどんに心揺さぶられるのは何故なんだ?。やっぱり、カレーの香りは反則だな。





この日初めてのコーヒーも、頼まずにはいられない。どこかの喫茶店のランチみたくなったな。では、いただきます。













最終更新日  2018年09月20日 19時03分20秒
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