今日の一本は、モンテ・ヘルマン監督1971年作品、“断絶 / TWO-LANE BLACKTOP”。
ジェイムズ・テイラー、ウォーレン・オーツ、ローリー・バード 、デニス・ウィルソン主演のロード・ムービーで、昔、TVで放映されたのを見たことがありました。
以前,見たくて探した時にはまだDVD化されてなく、VHSビデオはあいにく絶版、今回昨年4月にDVD化されたのを入手して、ようやく、ちゃんと見ることができました。
“55年型シェビー”で賭けレースをしながら旅を続ける、“ザ・ドライバー / ジェイムズ・テイラー”、“ザ・メカニック / デニス・ウィルソン”の2人、ひょんなことから“ザ・ガール / ローリー・バード”が旅の道連れに…。
そして彼らは“ポンティアックGTO”で、一人旅を続ける“GTO / ウォーレン・オーツ”とお互いのクルマを賭けワシントンD.Cまでレースをすることに。お互い断絶したままで。
当時シンガー・ソングライターとして名声を得ていたジェイムズ・テイラーと、“ザ・ビーチボーイズ”の人気ドラマー、デニス・ウィルソン、二人ともオーディションで役を獲得したとか。
また、彼らがミュージシャン言う先入観んで見られることを嫌った監督の意向で彼らの楽曲もいっさい使用しないことに(Wikipediaから)。
これはある意味正解で、淡々とした虚無的な展開には合っている気がします。でも、そのせいか興行的には失敗で(そういえば元祖アメリカン・ニュー・シネマのイージー・ライダーはステッペン・ウルフやバーズ,ジミ・ヘンの楽曲を使ってましたね)、以後モンテ・ヘルマンはハリウッド・メージャーでは作品を撮っていないそうです。
お正月のバラェティや再放送だらけのテレビに飽きた人にオススメです。