カテゴリ:釣りと音楽
いや~、酷い年末になったもんだ。
12月13日に出発したパプアニューギニアでは、快調そのもの。 まあ、釣果は潮回りからも、芳しいとは言えなかったが、 それでも、集中した4日間の釣りを終えた時は、 極上のロケーションの中での充実感は大きい。 何しろ、この12月は忙し過ぎた。 12月の1日から、強風の中、八丈小島のショア取材である。 集中した取材だが、如何せん天候が厳し過ぎた。 こう云った取材は、ガイド業をしている私には、 自分の釣りには集中し難い。 それは、風裏のポイントを選び出しているとはいっても、 魚の可能性を探るときは、危険と背中合わせの場所を選び出すことも多い。 それだけに、安全に対して気を配りながら、その集中力を 高めるのは容易ではないのだ。 この3日間のショア取材の後は、島でのオフショアジギングの写真撮り。 しかし、これも2日間、まともに船を出せる状況にない。 何とか終えたが不完全燃焼の感は否めない。 モヤモヤした物を、胸の中に仕舞い込みながら、 その翌日は、ヘリで青ヶ島に出発だ。 そして青ヶ島も大時化。3日間の予定が、中日一日だけ。 まあ、300gのジグ中心だが集中力を研ぎ澄ます。 でも、こんな時なのにカンパチが入れがかり。 2発目に20キロ。4発目は30キロ越え。 その後も。 結局は、最大で36.2キロを頭に12~13尾。 5時間の釣りで早上がり。 釣りとは、こんなもんだ。 ダメなときは、何が悪いのか?考えあぐね、ドツボに嵌る。 しかし、幾ら釣り為の技術論を頭の中で繰り返しても、 そんなもん釣れない時は釣れない。 1日、早く切り上げたのは、その翌日からパプアニューギニアがあるから。 老人にはあまりにもタイト過ぎるスケジュール。 夜中の便。翌朝、早朝に首都のポートモレスビー空港。 ホテルのレストランで軽い朝食。 そのまま2時間のトランジットでパプアの南部アロタウに。 昼過ぎに到着。寝不足で頭の中が重ニブイ。 翌日からGTフィッシング。 そして、今度は釣れない釣り。 久々のキャスティングで、翌日は肩がパンパン。 日本ではアイシング(セルフコンディショニング)で肩を冷やすが、 此処では氷は貴重品。 仕方がなく放っておく。翌朝、海で泳いで肩を回す程度。 ただ、此処の海はクロコダイルが居るらしい。長居は無用。 しかし2日目から肩が滑らかに、馴れてくる。それでも釣れ難い時は釣れ難い。4日間も投げ倒す。 一日200投からの釣りだろうか。 灼熱の中で、延々と一人だけの孤独な釣り。でも集中力は切らさない。 このリゾート、夜はお客が煩い。 そのはずだ、クリスマス近いので、オーストラリア人のお客は遅くまで飲んで騒ぐ。嗚呼。 4日間、疲労が多い中、汗だくで集中するが、結局10キロチョイのGTやグルーパー、そして赤マスなど。 でも、やはり燃焼した。 このパプアニューギニア釣行は、エイ出版、ソルトワールドの別冊。 ムック本だが、まあパプアの目的は、私お気に入りの南国情緒な写真だ。 その辺りは船上カメラマン大川の腕次第。 パプアが終わって、釣りの強行軍は終わったが、東京宿泊後の翌日はライブリハーサルだ。 ところがところが、パプアからの帰り、緊張がまだ続くはずなのに・・・。 帰りの飛行機、冷房がやたらに効き過ぎ。 何しろ、灼熱のパプアからなので、ズボンはGパンだが、 シャツを半袖のTシャツだ。 乗客がひそひそ声で「寒いわ~」と言うほど寒い。 成田に着いた頃はゾクゾク(実は成田も5℃台と寒かった)。 ホテルまでのバスも寒く、ホテルに着いたことはガクガクと震えが来た。 そして案の定、翌日、島に帰る頃は微熱状態。 でも、何でも一生懸命の私だから、その日は渾を詰めたリハーサル。 バンドは万全の状態で翌日のクリスマスライブ。 そして、喝采の内に終了。 私にとっては最悪の状態だが、完全燃焼だ。 元々稚拙なテクニック、たいして音程が良い訳でもなく、しかも悪声だ。 ただ、体調は不十分でも手を抜かず、心を届ける。そして集中力。 お客様は皆、満足げ。そんな私の心は、少しばかり届いたような気がする。 今年一年を振り返って見る。古希を迎えた、この1年だ。 確かに体力の衰えを感じる。昔のようなハードなトレーニングもしていない。 体調の良い時も悪い時もある。 しかし、何時も全身全霊を心がける。魂を込める。 そして、この年末のバタバタが、今年一年を集約されているだろうか?。 『止めない、逃げない、諦めない』。 来年も、再来年も、いつも全力。 この事を心に決め、釣りに音楽に、集中力を高めたい。 (これだけのお客さんが盛り上がってくれました) (まるで、昭和のダンスホールです) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.01.01 13:50:31
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